カテゴリ:世界遺産
グラナダを見下ろす丘の上に、城塞・宮殿・離宮からなるアルハンブラ宮殿が広がる。スペイン・アンダルシアに遺されたイスラム文化の結晶である。総面積は1万4千m2を誇り、アルカサバ城塞と王宮群に分けられる。案内人がなければ、すぐ1日が過ぎてしまう。見どころ沢山の建物と装飾である。 グラナダは、マラガから北東約90km、バス移動で2時間の距離にある。シェラ・ネバダ山脈に抱かれ、13世紀後半イスラム時代最後のナスル王朝の首都として栄えた都市だ。シェラ・ネバダから流れ出る水がこの町に潤いと豊かさを造り出した。人口24万人が暮らす肥沃な平野は、ベガと呼ぶそうだ。 ナスル王朝が終焉したのは1492年(グラナダ陥落)。スペイン王国イサベル女王の時代が始まる。モスクは接収され、教会に作り替えられたが、アラブ様式は破壊を免れた。映画「1942・コロンブス」が1992年に上映されているが、グラナダ陥落とコロンブスの動静が分かる。新大陸発見500年を記念する作品。 アルハンブラ宮殿は外観にも趣がある。夕日に赤く染まる宮殿を眺め、瞑想と空想するのがアルバイシン子の楽しみだという。また、ラテンの名曲「グラナダ」がクルーズ船内に流れていた。この曲は、色々なジャンヌの歌手・楽団に好まれているそうだ。しかしスペインでは、フラメンコ風が似合っている。
写真-1 シェラ・ネバダ山脈に抱かれるグラナダの丘に建つアルハンブラ宮殿。[絵葉書より] 写真-2 丘の西に築かれたアルカサバ(城塞)。アルハンブラで最も古い(9世紀)ものとされる。 写真-3 裁きの門とアルバイシンの町並みを望む。右手の丘がサクロモンテの丘。 写真-4 カルロス5世宮殿。グラナダ陥落後に作られたルネッサンス様式の建物。
写真-5 谷を隔て、造られた王族の別荘・ヘネラリフェを望む。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[世界遺産] カテゴリの最新記事
|
|