カテゴリ:世界遺産
不思議で奇抜な公園がバルセロナ市街地を見下ろす山腹にある。ガウディが1900年頃に手がけた宅地で、現在は「グエル公園」として整備されている。構造物等が曲線、または面取りされているので、和やかな雰囲気が漂う。デズニーランドに踏み込んだような感覚だ。 ガウディのパトロンであるエウゼビ・グウル氏の依頼で、山地を切り開き田園住宅街として設計したが、事業は1914年に失敗・頓挫する。海と市街を一望できる高台であったが、交通網が発達しなかったことが原因の一つとされる。その後、バルセロナ市が買取り、公園として一般公開した。 中央公園は、当初「ギリシア劇場」とも呼ばれ、ユニークなベンチが造られた。この広場の半分は、86本の列柱に支えられている。列柱室はコンサートや市場など多目的に使われる。この地下には雨水を貯留する水槽があり、数本の列柱は空洞で水道の役目を果たす。その水は、公園シンボルのトカゲから流れ出る。 破砕タイルが貼られ、キラキラするベンチは一休に値する。この公園は、30年前にユネスコの世界遺産に登録された後、大規模な修復をした。今や年間400万人が訪れる名所になった。昨年秋から公園の維持管理用に、入園料8ユーロが徴収される。観光地で問題となるトイレは、モニュメント階段の傍にあった。 写真-1 グエル公園の中央広場。山側に椰子をイメージした並木通路が見える。 写真-2 公園入口からモニュメント階段とテラスを望む。 写真-3 破砕タイルの張られたベンチで囲われた大テラス。86本の列柱に支えられた屋上公園。 写真-4 展望テラスから公園入口部と市内を望む。
写真-5 公園のシンボルのトガケ噴水。水量が少ないのは少雨のせい・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年05月04日 16時31分15秒
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