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バス停地名学のすすめ

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2009.01.19
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カテゴリ:江東区
(前回からのつづき)

荷風が随筆『元八まん』を記した当時、現在の南砂3丁目交差点には、第293回「水神森」の項でご紹介した城東電気軌道の稲荷前電停がありました。元八幡を後にした荷風は、電停への途中で「二軒つづきの平家の貸家」「格子戸をあけてショオルを肩に掛けながら外へ出た女」を見つけ、興味を惹かれます。偶然にも、女は荷風と同じく、稲荷前電停から洲崎への電車に乗り込むようです。やがて「電線の鳴る音を先立てて」電車がやってきます。

現在の明治通りを大島方面から南下してきた城東電車は、この稲荷前電停から専用軌道となって洲崎方面へと向かっていましたが、その軌道跡が遊歩道となり、現在も電車のコースを歩いて辿ることができます。元八幡散歩の締め括りに、荷風を乗せた電車の跡を歩いておくのもいいでしょう。

緑に囲まれたタイル敷きの遊歩道は歩きやすく、いかにも鉄道の廃線跡らしい、きれいに弧を描いたカーブが続く様子などには、独特の面白さがあります。途中、JRの貨物線のガードをくぐる場所がありますが、何気なく架台の壁面を見ると、掲示された注意書きに「城東電軌こ線ガード」と書かれていることに気付きます。城東電軌が市電の一部となったのが昭和17年。その後都電となり、最後に廃止撤去されたのが昭和47年。それでもまだ、城東電軌の名が現地で生き続けていることに驚かされます。

やがて左手に、線路に車輪を置いた城東電軌のモニュメントが現れます。こうしたものが大切に保存されている様子を見ると、城東電軌がいかに地域に親しまれた存在だったかを物語っているようで、私のような散歩者には嬉しい限りです。

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最終更新日  2009.01.20 00:14:36
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Re:第300回 【街の神仏編(30)】 元八幡(もとはちまん) その4(01/19)   gomottomo さん
300回目ですか・・・お疲れ様です&おめでとうございます。
これからもますますブログを盛り立ててステキな記事を書いてください。
会社の行き返り携帯ではよく読ませていただいております。
この遊歩道私も好きですよ。 (2009.01.22 00:12:31)

Re[1]:第300回 【街の神仏編(30)】 元八幡(もとはちまん) その4(01/19)   ganchan5558 さん
gomottomoさん、コメントありがとうございます。
アクセスいただく多数の皆さんの存在に励まされ、なんとか300回目まで辿り着きました。
まだまだご紹介したいバス停はたくさんあります。
これからもお付き合いの程、宜しくお願いいたします。 (2009.01.23 00:08:01)


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