Winter/Michael Gettel
夏本番なのにWinter? と思われそうですが、このCDを聴くと、冬が苦手な方でも「冬も悪くない」と感じるでしょうし、雪国の方は雪が恋しくなるかもしれません。シアトル在住の作曲家で音楽教師のMichael Gettelが1997年までにリリースした作品からピックアップした曲が半分、新収録が半分という構成です。調べたところ日本では輸入盤しか出ていないらしいので、以下はこのアルバムのライナーノーツより。「私はコロラドのロッキーで育ちました。そこでは季節ごとに特色のある美しい風景が見られました。春は唯一緑が一面に見える時期です。夏には壮観な日没、びっくりするような雷雨が続きます。秋にはポプラが赤々と色づいたり、山が金色に輝いたりし、その美しさはつかの間のうちに過ぎ去っていきます。幸運な年には、10月は、時を超越したインドの夏のようになります。でも何より、私が最も心惹かれる季節は冬でした。毎日が前の日と違います。毎日新しい光景が繰り広げられます。猛吹雪が雲ひとつない青空に変わったり、眩しい満月が太陽のように(雪や氷に)反射してきらめいたり。冬という季節を称える曲を何曲も書いてきたのは何も驚くことではありません。自分の“冬の日記(winter diary)”に何曲か追加することはもちろん、この音楽を1枚のアルバムとしてお届けできることを喜ばしく思っています。現在私はシアトルに住んでおり、ここでは雪はめったに降りません。なので、この音楽と私の想像で“本物の”冬を感じて心を満足させています。それでも、稀に雪が降って街が活動を停止、学校は休校、停電もして、暖炉に火をともすのにちょうどいいとき、心は(コロラドの冬に)タイムスリップします。きっと、今夜は満月で、父、ザックと一緒にカンテラを持って新雪の中を歩くのだろうな・・・」ちなみに彼の所属するナラダレーベルから2002年に押尾コータローも全米デビューしています。(訳:HNが思いつかん)Narada, ND-63041, 1997.9.23