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カテゴリ:「書く力」をつけるには
☆☆☆ 書く方法論として最近「話すように書けばいい」とよく言われる。しかし、 本来「話す」ことと「書く」ことはまったく違う行為である。その点を誤解している人が多い。 ☆☆☆☆☆ 体験は、そのままにして放っておけば、流れ去ってしまう。 書くことの基本的な機能は、体験の意味、経験の意味をあきらかにすることである。 ☆☆☆ 書くことをまるでジャズのライブ演奏のように、その場の雰囲気で、 そのときの気分や思いつきをとらえて、生で表現すればいいものができると考えたら、 それも大違いである。 あらかじめ曲が頭の中にイメージされていて、それが舞台に立ったときの雰囲気、緊張感の中で形になり、演奏されるのだ。 そのままではないにしても、すでに曲はできていて、それがコンサート会場の雰囲気の中で、形としてあらわれるのである。プロ中のプロの演奏家であってもそうなのだ。 ☆☆☆☆☆ 書くことは、無から有を生み出すのではなく、頭の中で構築したものを形にしていくこと、 すなわち、構築することなのだ。 ---------- (ぴゅあのことば) 夏の終わり頃にこのプログを始めてから、本を読むのはご無沙汰になっているが、 私は好きな人や興味のある人などの対談集が出ていたら、けっこう読んできたほうだ。 それはなぜか? というと、テレビの生出演ほどではないが、少しはその人の肉声をつまり、 生に近いものを感じ取りたいという思いがあったからです。 しかし、思い出してみると、対談集は二人のやり取りなどを楽しく読めるし、そのときは、確かに なにか吸収したような気持ちになるのですが、案外あとあとまで、心に残っている内容は、 少ないように思う。それは、何かを伝えようとして、著者自身がしっかりと構築したものではないからだということが、 今日の項目を読んで納得したことです。 とはいえ、対談集には対談集のよさもあるので、また読むと思いますが。 PS なんでも思ったこと、気楽にコメントくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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