本のタイトル・作者
アンと愛情 [ 坂木司 ]
本の目次・あらすじ
都心ターミナル駅にある東京デパートの地下一階。
食品フロアの和菓子屋「みつ屋」でアルバイトをする20歳の杏子。
美味しいものに目がない彼女は、和菓子の世界に魅了されていく。
○
甘い世界
こころの行方
あまいうまい
透明不透明
かたくなな
冬を告げる
豆大福
引用
「あっちもよかった、って思うんでしょうね」
それは、シュークリームと大福みたいに?
「でもね、それはそれでいいと思うんですよ。大きなお買い物ですし、これから大人になろうという方が迷うのは当然です。むしろたくさん悩んで、好きなものを選んでいただけたらと思います」
悩んで、選んで、また悩んで。選び直して。
そうやって、将来は決まっていくのかもしれない。
感想
2021年読書:220冊目
おすすめ度:★★★★
Twitterや書評でよく見かけるので読んでみた。
そしたら、まさかのシリーズ3作目だった…。
和菓子のアン (光文社文庫) [ 坂木司 ]
一作目。
アンと青春 (光文社文庫) [ 坂木司 ]
二作目。
登場人物やこれまでの出来事について触れられるので、「こういうことがあったのかな」と推測を働かせながら読んだのだけど、キャラクターが魅力的で面白かったので前の2作も読みたい…。
おかしいと思ったんだ、「アンと愛情」って、表紙の写真から和菓子の餡とかけているのだろうけど、「赤毛のアン」をもじるにしても、なぜいきなり「アンと愛情」?って。
とにかく和菓子がめちゃくちゃ食べたくなる一冊。
私は甘いものが好きで、洋菓子ばかりに目がいっていたけれど、この本を読むと「和菓子、いいな」「季節感エモい」「どんなのがあるのか百貨店に見に行きたい」「高価な和菓子でお茶するのいいかも」と思った。
知識と教養、季節感、言葉遊び。
お茶請けにお出ししたら、話が弾みそう。
きっと洋菓子には洋菓子の蘊蓄があるのだろうけれど。
本の中で触れられていた「コーヒーに胡椒」やってみた。
カフェオレにブラックペッパーをごりごり挽いてかける。
うむ…すんげえ…胡椒だぜ。
後味がいつまでも残る。おすすめはしない。
坂木司さん、読んだことがあるようなないような?
ほかにも色々食べ物系の本を書いてらっしゃるので、読みたいな。
でもまずシリーズ前作から!
立花さんが気になる!
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