本のタイトル・作者
私たちの月経カップ より快適な新しい時代の生理用品 [ 神林 美帆 ]
本の目次・あらすじ
Prologue あなたの人生をガラリと変える「月経カップ」
Chapter1 「月経カップ」で憂鬱な一週間を快適に
月経カップってどんな生理用品?
トライする前の心構えと準備
月経カップの使い方
気持ちを楽に、生理3サイクルで使えるようになればOK!
月経カップのお手入れ方法
月経カップの選び方
月経カップまるわかりQ&A
月経カップをおすすめする9つの理由
Chapter2 知っているようで知らない生理と女性の身体のこと
生理の基礎知識
月経カップを使う前に知っておきたい女性の身体の仕組み
Chapter3 私たちのウェルビーイングな「月経カップライフ」
私も月経カップに出会って生理ライフが変わった一人です!
走ったり寝転んだりしても大丈夫! 子育て中のママにおすすめです 梅 つま子さん/40代
生理の悩みがすべて解消されました! 藤田亜紀子さん/40代
モレを気にしなくていいことがどんなに快適か、初めて知りました 後 未央さん/38歳
月経カップは夏の大事なお助けアイテムです! Yukaさん/29歳
フォトグラファーという仕事柄、月経カップはとても心強い存在です エリコさん/39歳
スポーツをしている人に特におすすめしたいです 森角玲美さん/19歳
生理であることを忘れて快適に過ごすことができます Y・Tさん/30代
月経カップを使ったことで時間と心に余裕が生まれました! 山階早姫さん/32歳
デリケートゾーンの脱毛と月経カップは相性がバツグンです! 新井 弓さん/48歳
女性を自由にしてくれて、地球環境にもやさしい月経カップ NAMIさん/37歳
Epilogue 誰もが自分らしく活躍できる社会を
感想
2022年126冊目
★★★
月経カップが気になっていて読んでみた。
めちゃくちゃ月経カップ使ってみたくなった…。
日本では、生理用品ってナプキンが主流じゃないですか。
でもこれ、買い置きもかさばるし面倒。お金も数百円だけど毎月かかる。
夜用に昼用、羽根つきか羽根なし…。
技術革新は進んでいるはずなのに相変わらずよれるし漏れるし。
そこにタンポンがあるわけだけど、私は試してみたけど上手いこと扱えず断念。
布ナプキンも一人暮らしのときはやっていたけど、同居人がいると中々洗濯に気を使う。
というわけでナプキンに戻った。めんどいけど仕方ないな、と。
でも最近、吸収素材のショーツや、月経カップが出てきて、気になっている。
医療用シリコーンでつくられた月経カップは、膣内に挿入することで8~12時間装用可能。
汚れない・漏れない・臭わない。ゴミも出ない。
モノ自体は洗って繰り返し使え、耐用年数は10年ほど。
ええこと尽くしやん…。
水泳や温泉、ヨガや逆立ちも気にせず出来る。
仕事で長時間トイレにいけないときも大丈夫。
肌トラブルや、生理痛がマシになったという人も。
で、何より思うんですよ。
女ってさあ、股から血を流しながら社会生活を送ってるんですよ。月に1週間も。
平気なふりをして、いつもと同じような顔をして。
その裏では、予定とか服装とか体調とか考えながら。
お前らにそれが分かるか!?と男性に言いたくなる。
それによっていろんなことを我慢していたことに気づいた、とこの本でいろんな人が言っていて「そうだよなあ」と思った。
初潮を迎えてから閉経までずっと。
毎月毎月、血を流して。
生理の前にPMSで苦しみ、生理中には生理痛に呻き。
ならちょっとでも楽になってもいいよね?というかなんでいまだにナプキン???
私がいまでも覚えているのは、小学生の頃に読んだ氷室冴子さんの『銀の海、金の大地』。
大和王権時代の小説なのだけど、初潮を迎えた真秀は女たちが籠る小屋へ行く。
藁が敷かれていて、女たちは月経のあいだそこで過ごす。
世話役の女が、汚れた藁を焼く。
ずーっとずっと、女は血を流していた。
それによって穢れとされ(昭和生まれの方の手記で、生理中だったから初詣のときに神社の入り口で家族を待っていたという記述があって驚いたことがある)、けれどそれが払拭されたかと思えばまるで「生理がないかのように」(男のように)振る舞うことが当たり前になっている。
男女平等とは、さにあらんや?
新しい道具がそれを助けてくれるなら、使おう。
私は使いたい。
使用者のひとが、母になっていた自分の身体が自分に戻ってきたように思った、と書いていたのすごく分かる。
私の体は私のもの。
だから私が決める。
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