本のタイトル・作者
家事の呪縛をとくノート [ 石川理恵 ]
本の目次・あらすじ
1 自分を知る
2 試してみる
3 組み立てる
感想
2022年206冊目
★★★
「心地よい暮らし研究会」監修。
上記メンバーは、宇高有香、大木聖美、中山あいこ、近藤こうこ、マキ。
いずれも人気ブロガーなど。
メンバーによる最初の対談が興味深かったです。
よく「家事で育児ができない!もっと子供と向き合いたいのに…」みたいなお悩みあるじゃないですか。
いや、私反対。
子供の相手より、家事してる方が楽。
これ、対談の中でマキさんが「家事は自分で完結・夫は子供の相手」と割り切ったら楽になったとあって、激しく頷いた。
子どもの相手って、消耗する。
永遠と意味不明なクイズに付き合ったり、相手の思い通りになるようにおままごとしたり。
媚び諂いおべっか使ってお伺い立ててる感じが私は大嫌い。
私ゃお前の太鼓持ちじゃねえんだよ…。
と、子供が赤ん坊の頃から思っていた。(嗚呼、まこと私は母親に向いていないのでせう。)
夫は子供の相手が苦にならず、むしろ「趣味は子供」と言うくらいの子煩悩。
という訳で私、上の子が6歳になるが耳かきも爪切りも1回くらいしかしたことがない。
毎朝の検温も連絡帳書きも、マスクへの名前書きも夫がやっている。
はじめ、育休中は私がすべてやっていたことも、私が復職すると大雑把さと面倒くさがりに磨きがかかり、それが几帳面で真面目な夫には我慢ならない。
(たとえば爪を切り口がガタガタ、マスクが裏表逆、体温は「はかったけど忘れた」など)
というわけで夫が子どものケアの大部分を担っている。
これぞ適材適所!!!
不機嫌に苦手なことをやるより、機嫌よく得意なことをやったほうがよい。
家庭内分業!!!
そのかわり夫は夕食が出来るまで座って待っているだけだし、皿洗いなんて年に数えるほどしかしない。
まあそれでもええんちゃうかお互いがよければ。
子供には「ママ、ぜんぜん遊んでくれないよね~」と言われているけど、いやもう嫌やからしゃあないねん。あんた悪態突きながら渋面で嫌々遊ばれたいか?
この本は、「こうじゃなきゃ」みたいな家事の苦しさを「いや、うち、こうやで。ええってこれで」と紹介してくれている。
「ランドセルはリビングに置きっぱが合理的」には「いいんだ…」と安心した。
毎日娘のランドセル、リビングに転がってますよ…。
でも彼女が言うには、フラットなほうが中身の出し入れがしやすいんだそうだ。
ランドセルのフラップが、棚だと落ちてしまうんだよね。
(ランドセルって重いし機能的じゃないし足もと見た値段だし、ほんと前時代的過ぎないか?)
ちなみに息子の保育園のリュックは玄関からの廊下に転がってる。
家事の呪縛。
こんなもん、男は感じたことないんだろうなあ。
女だから、妻だから、母だから。
呪いと縛りにがんじがらめになって、自分を責めて、周りから責められて。
でもせめて、自分のそれからは自由になろう。
私は私だったし、これからも私だ。
それ以外の何者にもなれないし、なるつもりもない。
何かに「ねばならない」と思うとしたら、それは私が望んだときだけだ。
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