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2023.05.05
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テーマ:読書(8218)

書名



ポンコツなわたしで、生きていく。 ~ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす~ [ いしかわ ゆき ]

目次


はじめに 「モンブラン100個ひっくり返してダメにした」ポンコツから愛を込めて
第1章 ポンコツでも、会社を辞めていいですか?
第2章 ポンコツメンタルで生きていこう
第3章 ポンコツのお仕事ハック
第4章 めんどくさくない人間関係を築く魔法
第5章 「そもそもなんなん?」な呪縛は解いてしまおう
おわりに 弱みは晒すと強みに変わる

引用


平穏な暮らしを送っているときはなんとも思わない。でも、平穏な暮らしに「おわり」が見えてしまったのなら「死にてぇ」は「生きてぇ」に変わるかもしれません。
「最高の人生の楽しみ」なんてなくても、あたりまえの普通がいつか壊れていくことを知ったら、まだ生きていたいなと思うのかもしれません。
希死念慮はきっと消えないもの。まだまだ死なずに自分の人生をじっと見守ってみてほしい。それはいつか突然、必ず来てしまうものなので。


感想


2023年095冊目
★★★

私は「ゆるふわ」が嫌いなので、サブタイトルの「ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす」に「ケッ!」と思ったのだが(性格ねじまがってんな)、最近いろんな人が出してくれている、実体験をもとにした「ふつうに社会生活を送っていくのがしんどい人たち」のサバイバル本。

で、そのサバイバル方法は、この方の場合は、「ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす」だったということで、会社(Webメディア・新R25編集部)で働いていたあと、フリーランスとして独立したよという内容でした。
いつも思うけど、どんな駄目エピソードを披露されても、現在こうしてフリーで生計を立て、活躍されているのを見ると「全然ポンコツじゃないじゃん!うそつき!」って思ってしまう。卑屈。

へーい、ポンコツのみんなー!会社勤めがしんどいかー?!(おー!)

いやほんと、何なんでしょうね。
世の中で求められる社会的なスキルが高すぎて、生きていくのが難しすぎる。
コミュニケーション能力?なにそれおいしいの?

私は必死に、外国語で書かれた本を一語ずつ翻訳するように、人とコミュニケーションを図るので、毎日毎日ほんっと疲れます。
私にとって、コミュニケーションは「情報」の蓄積。
その場に応じた「感情」や「行動」の応答方法について、相手からのアクションという外国語に対して、毎回毎回辞書(過去の経験や読書体験、誰かの模倣)から引いている感じ。
なので、慣れない環境に置かれると、フリーズしてしまう。
処理落ち。辞書掲載なし。検索ヒットせず。お使いのバージョンには対応していません。
結果、無言。笑

でも世の中の人はその言葉のネイティブ。
私が喋れると思って話しかけてくるやん?!
こっちも喋れるふりをしてるから、分かったふりして適当に話し合わせてたら、永遠に噛み合わない感じ!

それが私の日常生活の世界の見え方。
わりとしんどみ。

著者のように、自分に合わない「会社」という組織を去ったら、生きやすくなるのかなあ?
そんなことないんじゃないかと、私に関しては思うんだ。
だってどこまでいっても、人間関係って生じてくる。
さらに悪いことに、私には、人嫌いなのに人恋しくなる周期があるのだ。
そのたびに打ちのめされるのだけれど…。

この本に、「嫌われたくない」という気持ちをやめて、取り繕わずに「好かれようとしない」ありのままの自分で向き合ってみては、と書いてあって、そうだなと思った。
新しい職場で、気合い入りすぎてもう逆に撃沈してます。笑
根底に「そのままの自分ではいけない」という否定があるから、自分を誇示したり、よく見せようとしたり、打算的に振る舞ったり、損得を考えたり(最悪か)。
でも無理が出るんだよ。ずっとそうはしていられないの。
綻びが出る。メッキが剥がれる。

これまでの私は、「だから親しくならない、近寄らない、心を開かない」をモットーにしていた。
幻滅されないように。
相手に幻滅されて、自分が傷つかないように。
距離をおいて、広大なパーソナルスペースの向こうから話をしていた。

こちら〇〇星、聞こえますか。

時間差で返ってくる応えを待つ。期待をしないで。
誰の返事もないから、私の言葉を手紙をしたためて瓶に入れて海に流す。
(著者も、今の時代の気持ちの伝え方を、SNSやブログの文章に自分の思いを綴ることで相手に伝えられる平安時代みたいな「コミュ障に優しい時代」と言っていた。)

でも最近、それがもう、しんどい。
私は綻びをそのままに、剥がれたメッキの内側を見せたい。
だって無理だって、限界だって、気付いているから。
「こうあるべき」私も、「こうあってほしい」私も、いない。

メーデーメーデー、聞こえますか。

私はきっと、この世界の言葉のネイティブには、なれない。
死ぬまでずっと、辞書を引きながら生きていくしかない。
首を傾げられながら、苦笑いをされながら、無視されながら。
書き込みでいっぱいの、付箋でいっぱいの、その辞書を携えて。

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その時、丸暗記の「正しい」教科書の例文を離れて、私の言葉を翻訳する練習をしなくては。
嫌われたくないし、好かれたいけれど。
ひび割れの内側にあるものを、「ふうん」って思ってくれる人も、この星にいるかもしれない。


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最終更新日  2023.05.15 06:34:33
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