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2007年01月03日
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カテゴリ:邦画

   「下町の太陽」 1963年・松竹・86分・モノクロ

           監督・脚本・山田洋次
           出演・倍賞千恵子、勝呂 誉、早川 保

  1961年「二階の他人」で監督デビューした、山田洋次の監督2作目。
  映画は、大ヒットした歌謡曲を元にした、ごく普通のプログラム・ピクチャー。
  山田洋次さんの監督だけあって、下町ー貧乏ー正しい人ー幸福。
  山の手ー金持ちー冷酷ー間違った人ー不幸せ。こんな図式が当てはまる。
  (これが後の、寅さん映画まで延々と続いている。)

  製作サイドは、明るく、健康的な歌謡青春映画をと思ったようだが
  残念ながら、そうはならなかった。とにかく暗い。
  タイトルバックのテーマ曲まで、暗い感じにアレンジされている。
  この頃、流行していた「歌声喫茶」そのままの雰囲気で
  旧ソ連のプロバガンダ映画の気がしてくる。
  面白くもない映画を最後まで見たのは、その脇役の人たち。
  東野栄治郎、藤原釜足、左卜全、武智豊子、菅井きん・・・。
  今は殆どの人が故人になってしまったが、この人たちを見るだけでも価値はある。
  
  もう一つは、映画の冒頭のセリフに「隅田川を越えると、空が暗くなる」と言うのがある。
  墨田区の人が聞いたら怒りだしそうなセリフだが、映画はきちんと現地ロケをしている。
  私は東京の人間ではないので、詳しくは知らないが、映像の資料としての価値はある。
  東武伊勢崎線の曳舟駅、浅草花やしき、向島の橘銀座(この場面は一部セットあり)
  錦糸町、江東楽天地、都電、向島の工場群、掘切橋(なんと木の橋)・・・。
  よくこんなにロケが出来たと思う位、丁寧に映されている。
  今見ると溜め息が出る程、当時の下町が見事に描かれている。
  今なら、背景に映し出される風景を見るだけでも、この映画を見る価値はある。
  
  1963年、4月18日、「七人の刑事」と二本立で公開され
  そんなにヒットしなかったこの映画、今なら結構、見所はあるように思う。

  河出書房新社から出ている、「追憶の東京・下町、銀座篇」と言う本がある。
  小針美男さんの書かれた画集のような本だが、墨田区・東向島の風景がたくさん載っている。
  これが素朴で大変素晴らしい。昭和30年代の風景が懐かしく、思い出される。
  「下町の太陽」を見て、この本を開くと東京オリンピック以前の
  東京の下町の良さにふれる事が出来る。
  古いものが全て良いとは思わないが、良い物も確かにあったと思う。

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最終更新日  2007年01月03日 23時03分06秒
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勝呂 誉さん   mire427 さん
母のお腹に私がいたころ、父が「生まれてくる子が男の子なら、勝呂 誉さんみたいな子ならいいのに」と言っていたそうです。。。残念ながら勝呂 誉さんには似ても似つかない女の子でしたが。。 (2007年01月05日 12時24分26秒)

Re:mire427さんへ   toutann さん
親は色々思うものなんですね。この映画の後に生まれたと云う事は・・・。私が定年になる訳だ!この映画、サニー・カップル誕生なんて云いながら、勝呂さんの出演シーンは、意外と少なかった。 (2007年01月05日 21時56分49秒)


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