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カテゴリ:BOOK
「kihachi・岡本喜八 全作品集」東宝出版 1992年・発行 デビュー作「結婚のすべて」から「大誘拐」までの、岡本喜八監督の作品集。 この本、他の監督作品集と違って、東宝出版だけあってポスターから新聞広告。 各作品の封切り日、併映作品、配給収入、作品の当時の批評まで載っている。 森卓也さんの岡本監督へのインタビューもあって、喜八映画の全てが解る。 他にも監督ゆかりの人のコメントや、天本英世さん、中谷一郎さんら ご存知岡本組の人たちのインタビューもある。 その外にも、山根貞夫さんの岡本喜八論もあって、抑える所はきちんとしている。 全278ページ、頭から尻尾まで全て喜八映画で、埋め尽くされている。 岡本監督大好きの私には堪らない一冊です。 「日本のいちばん長い日」までの、各作品の当時の批評を読んでいると 不真面目、なめている、出鱈目、不愉快・・。こんな言葉が次々に出てくる。 「ああ爆弾」の週刊Aの記事(批評などと言うものでない)や 「独立愚連隊西へ」への田山力哉さんの評は、 「戦争遊び」であり「戦争を楽しんでいる」と書いて 「いい気なものである」と結んでいる。 そんな人たちが「日本のいちばん長い日」以後は、 そんな事は一切書いていない。この本、そういった所も良く分る。 昨年、改訂版が発行されたと聞いたが、本屋さんで見つけるのは難しい。 岡本監督ファンにはお奨めだが、1992年で2800円していた。 改訂版の値段は分らないが、高いような気がする。 頭の先から足の先まで、黒ずくめだった岡本監督。 誰が何と云おうと、わたしゃ大好きです。 何たって面白い!それがなによりです。 ***映画ブログに参加しています。*** ***良かったら1日1回押してやって下さい。*** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月19日 22時05分00秒
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