1867760 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

あすなろ日記

あすなろ日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

あみりん9129

あみりん9129

フリーページ

小説部屋


黒執事部屋


黒執事小説『猫化』


黒執事小説『鳥籠』


黒執事小説『鳥籠エピローグ』


黒執事小説『滔滔』


黒執事小説『仔犬』


黒執事小説『月の魔女』


黒執事小説『猫耳』


黒執事小説『鳥籠アナザーストーリー』


黒執事小説『貧救院』


黒執事小説『夢幻の森』


裏切りは僕の名前を知っている部屋


裏僕小説『贖い』


裏僕小説『星空』


ガンダムOO 部屋


ガンダムOO 小説 『ハロ』


ガンダムOO 小説 『刹那』


咎狗の血 部屋


咎狗の血小説『罪人』


咎狗の血小説『絶望』


秘密部屋


秘密小説『告白』1~3


秘密小説『お見舞い』


秘密小説『疑惑』1


秘密小説『疑惑』2


秘密小説『疑惑』3


秘密小説『方舟』


べるぜバブ部屋


べるぜバブ小説『花見』


べるぜバブ小説『嫉妬』


青の祓魔師部屋


青の祓魔師小説『碧い泉』


オリジナルBL小説「落日」部屋


オリジナルBL小説「落日」(第1部)


オリジナルBL小説「落日」(第2部)


オリジナルBL小説「落日」(第3部)


オリジナルBL小説「落日」(第4部)


オリジナルBL小説「落日」(第5部)


進撃の巨人部屋


進撃の巨人小説『しつけ』


進撃の巨人小説『過去』


HUNTER×HUNTER部屋


HUNTER×HUNTER小説『友情×愛情×恋情』


HUNTER×HUNTER小説『愛欲×執着×盲愛』


ハイキュー部屋


ハイキュー小説『砕け散った王様』


ハイキュー小説『大王様の憂鬱』


ハイキュー小説『大王様の憂鬱2』


カテゴリ

カレンダー

サイド自由欄

バックナンバー

お気に入りブログ

目指せ60Kgキープ!!… New! 久住咲夜さん

黒執事寄宿学校アニ… New! 千菊丸2151さん

今朝の特撮感想 New! あくびネコさん

★希望の光☆口腔外科… RESTIA YUMI(由美)さん

制作中ですみません シュージローさん

コメント新着

あみりん9129@ コメントありがとうございます。 パスタ遊園地価格ではありますが、美味し…
あみりん9129@ コメントありがとうございます。 千菊丸2151さんへ 母の日にピッタリのお…
千菊丸2151@ Re:6位&8位&母の日のプレゼント(05/12) お久しぶりです、可愛いクッキーですね。
あみりん9129@ コメントありがとうございます。 千菊丸2151さんへ ありがとうございます…
2009年12月23日
XML
テーマ:†黒執事†(570)
カテゴリ:「黒執事」小説
BLの苦手な方は読まないでください。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m


   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート


 「もう一度言います。貴女は自縛霊なのです。死んだ場所

 から離れられないと思い込んでいるだけで、貴女は何処に

 でも行けます。そもそも呪術の力で人間は魔女や守り神に

 はなれないんです。さあ、私の言葉を信じて、湖から一歩

 踏み出してみてください。」

 セバスチャンは手を差し伸べた。彼女は決意したように

 セバスチャンの手を取り、歩みだした。湖から岸辺へと容易

 に移動できた。セバスチャンはにっこり微笑んでこう言った。

 「ジェームス様の棺にご案内いたします。」

 セバスチャンが案内したのは魔女狩りの拷問道具が置いて

 ある部屋だった。3体の鉄の処女のうち聖母マリアを模した

 顔のふたを開けた。その人形型の鉄の処女は頭部に長い針

 がびっしりとついているが、胴体部分には針がなかった。

 子供用の小さな棺は胴体部分にすっぽりと収まっていた。

 セバスチャンは鉄の処女の中から棺を取り出すとこう言った。

 「月の魔女の指輪をこの棺の鍵穴に差し込んでください。」

 ジェームスが指輪を棺に差し込み、180度回すとカチッと

 音がして棺が開いた。棺の中には手枷足枷をした少年が

 100年前の姿のまま眠っていた。100年経っていたら白骨化

 しているはずなのに、少年は生きたまま眠っているかのよう

 だった。少年は御伽噺のお姫様のように雪のような白い肌

 と薔薇の花びらのような赤い唇をしていた。

 「やっと見つけた。僕の体。」

 ジェームスはそうつぶやくように言うと幽体離脱をするように

 エドワードの体から離れて自分の体へと入っていった。すると

 棺の中のジェームスが目を開けた。

 「お母様、僕は100年もの長い間、この棺に閉じ込められて

 いても、お父様を恨んだことなど一度もありません。全ては

 僕を助ける為にしたことですから。お母様もそれは同じはず、

 一緒にお父様の所へ参りましょう。」

 「おお、ジェームス。」

 二人は抱き合った。ジェームスの母が体を抱き上げ、棺から

 出すと、ジェームスの体はサラサラと舞い散る灰になった。

 半透明の幽体となったジェームスは母に抱きかかえられた

 まま幼子のように笑った。やがて、美しい光が二人を包み

 天国へと導いていった。

 「ありがとう。シエル。」

 「ありがとう。望みを叶えてくれて。礼を言います。」

 二人は口々に御礼を言って光の中へ消えて行った。

 「坊ちゃん、この指輪はどうなさいますか?」

 セバスチャンが棺の鍵穴から月の魔女を取り出して

 聞いてきた。

 「湖に返そう。」

 シエルは指輪を受け取ると、窓を開けて、湖に投げ捨てた。

 月の魔女は湖に沈んでいった。

 「棺も後で湖に沈めてくれ。」

 シエルは母親の血で描かれた魔法陣の棺を指差して言った。

 「イエス・マイ・ロード。では、エドワード様をベッドへお連れ

 してから、そう致します。」

 セバスチャンは気を失って倒れているエドワードを抱き

 かかえて微笑んだ。

                             (続く)


   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート




     





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年02月27日 22時54分13秒
コメント(8) | コメントを書く
[「黒執事」小説] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.