|
テーマ:†黒執事†(572)
カテゴリ:「黒執事」小説
女装の苦手な方は読まないでください。
あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 翌朝、メイリンの悲鳴が聞こえてシエルは目を覚ました。 「何事だ。」 シエルが質問するとメイリンは 「おらのメイド服が盗まれましただ。」 と答えた。シエルは嫌な予感がして、セバスチャンに 「リチャードはどこにいる?」 と聞くと、 「リチャード様でしたら、まだお休みになられているはず ですが・・・おや、庭に誰かいますね。」 と、セバスチャンは目を細めて言った。庭にはメイド服を着た リチャードがいた。リチャードはまるで長年この屋敷に住んで いるメイドのように竹ぼうきで庭を掃いていた。 セバスチャンはリチャードの傍に駆け寄って 「リチャード様、なんという格好をなさっているのですか。」 と聞くと、リチャードは悪びれもせずにこう言った。 「僕はこの格好が一番落ち着くんだ。それに今日から ファントムハイヴ家にやっかいになるのだから掃除くらいは させてもらうよ。」 「だからと言って、メイドの真似など・・・」 セバスチャンが呆れて、ため息をついていると、 「おい。おい。新入りかい?」 何も知らないバルドがやって来た。 「ねえ君、女の子みたいに見えるけど本当に男の子なの?」 フィニも興味津々で寄って来た。 「その服おらよりも似合ってるだでリチャード様にあげるだよ。」 メイリンが言った。3人に取り囲まれてリチャードは少し 嬉しそうだった。 「まあ、働きたいと言うのなら、仕方ないですね。そのほうが 気も紛れるでしょうし・・・いかがなさいますか?坊ちゃん。」 「好きにさせてやれ。」 シエルはフッと笑って屋敷の中に入って行った。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|