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テーマ:†黒執事†(572)
カテゴリ:「黒執事」小説
BLの苦手な方は読まないでください。
あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しください。m(_ _)m 「はじめまして。シエル・ファントムハイヴ伯爵。 お目にかかれて光栄です。」 「こちらこそ。コンスタブル卿。ロセッティ伯爵の突然の死、 お悔やみ申し上げます。」 「実は後見人の事でご相談がありまして。伯爵の死後、 ガブリエルは後見人に遠いスコットランドに隠居している 大叔父を指名しました。実質上は顧問弁護士と執事の ジョゼフが後見人代理としてガブリエルが成人するまで ロセッティ伯爵家を取り仕切る事になったのです。弁護士は 遺産の管理をするだけなので何の問題もありませんが、 問題は執事のジョゼフです。あいつが貧救院の出だという ことはご存知ですか?あのような下賎な者に伯爵家は 任せられません。」 「身分が低いという理由で変えろとおっしゃるのですか?」 「それだけではありません。ジョゼフは15年前、10歳の時に 貧救院から小姓としてもらわれてきたのです。小姓の意味が わかりますか?私の姉は12年前にロセッティ家に嫁いで まもなく発狂しました。妊娠中も何度も流産しかかってようやく 男の子を出産しましたが、難産の末、姉は他界しました。」 「それはお気の毒に。」 「姉はロセッティ伯爵に殺されたんです。ロセッティ伯爵は 新婚初夜からジョゼフを寝室に引き入れて姉に耐え難い 屈辱を味あわせたのです。姉は心の病を理由に屋敷に 幽閉され、失意の中で憎い男の子供を出産したのです。 ガブリエルは天使のような風貌とは似ても似つかない 悪魔のような呪われた子なのです。」 (続く)
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最終更新日
2024年02月27日 23時16分09秒
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