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あすなろ日記

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2011年03月31日
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 BLの苦手な方は読まないでください。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m




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 「綺麗だ。男鹿。」

 闇に舞い散る桜の花びらを見ながら、古市が言った。

 「そぉかぁ?それより、もう食べようぜぇ。」

 桜の木の下で弁当を並べながら、男鹿は言った。

 「夜桜を楽しむ風雅な心がお前には無いのか?」

 古市は呆れたように言うと、レジャーシートに腰を下ろした。

 「そんな事言ったってよぅ、もう10時だぜぇ。腹減ったぁ。

 お前の母ちゃんが作ってくれた弁当うまそうだな。」

 男鹿は玉子焼きに箸を突き刺して、パクッと食べた。

 「ダァー!!」

 ベル坊も玉子焼きが欲しいのか弁当に手を伸ばしたが、

 「コラコラ、おめぇはダメだ。こっちで我慢しろ。」

 と言って、男鹿はミルクを放り投げた。ベル坊は哺乳瓶を

 自分で持って美味しそうに飲み始めた。

 春休みの思い出作りに河川敷で夜桜を見ようと古市に

 誘われて、ベル坊を連れて男鹿は花見にやって来たのだが、

 夕食をカップラーメン一つで軽く済ませただけの男鹿は花より

 団子といった感じで、おにぎり片手にご馳走を頬張っていた。

 辺りには誰もいない二人だけの否、ベル坊を入れて3人

 だけの花見だった。春の風は心地よく、夜風に舞う桜は

 サラサラと川の水面に浮かんで流されていく。遠くに見える

 街の明かりと疎らに立っている街灯だけが桜を照らしていた。

 「古市、食べないのか?」

 黙って桜を眺めていた古市に男鹿が聞いた。

 「ああ。俺の分も食べていいよ。」

 「本当か?サンキュー。」

 男鹿は嬉しそうに二人分の弁当を一人で平らげた。


                               (続く)
  



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最終更新日  2011年03月31日 21時15分04秒
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