|
テーマ:二次創作小説(953)
カテゴリ:「薔薇王の葬列」小説
BLの苦手な方は読まないで下さい。
あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許し下さいませ。m(_ _)m 夢から覚めた人間は牢獄がお似合いだ。 何を間違えたのか・・・何が正しかったのか・・・ 今となっては分からない。 閉じ込めて鎖で繋いだのがいけなかったのか・・・ もっと身動き取れないくらいに全身拘束して、 自由を許さなかったほうが良かったのか・・・ 俺は欲を出し過ぎた。全てを望み過ぎた。 俺は権力と愛の両方を手に入れたかった。 愛する人を妻にしたかった。 リチャードは俺の半身なのだから 俺のものだ。俺だけのものだ。 俺の子を産み、共に育て、共に年老いて行くことを望んでいると思っていた。 全て俺の思い込み・・・俺の身勝手だったのか・・・ リチャードは俺よりも王冠を選んだ。 俺は利用されていたのか・・・ だが、リチャードは何度も俺に忠告した。 リチャードが王のままでも愛し合う事はできた。 それでも、俺は愛する人を閉じ込めたかった。 愛は人を狂わせる。 俺は人生を狂わせた。 俺の感情を殺したら、幸せになれたのか? 今となっては何も分からない。 天罰は突然訪れる。 愛するが故の絶望。 絶望という名の希望。 希望は死を願う狂気でしかない。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[「薔薇王の葬列」小説] カテゴリの最新記事
|