BLの苦手な方は読まないで下さい。
18禁です。
あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。
何卒お許し下さいませ。m(_ _)m
「俺は逃げない。逃げても、俺は羊飼いにはなれないからな。」
なんでそんなことが口から出たのか分からなかった。でも、俺はずっと心の中で、
羊飼いのことを気にしていた。
リチャードが目を吊り上げて、俺を睨んでいる。嫌味を言われたと思ったのかもしれない。
「逃がしてやると言ったのに・・・おまえはどうしたいんだ?どうして欲しい?」
リチャードは怒った顔で、そう言った。
「あんたが欲しい。他は何も望まない。今すぐあんたを抱きたい。」
リチャードの細い腕を掴み、俺は引き寄せた。唇を奪い、首筋に舌を這わせ、
着ているものを脱がせた。ゆっくりと押し倒し、上から下に順に口付けし、
男性の部分を口に含み、女性の部分に指を1本挿し入れた。
「あっ。あ。」
リチャードが僅かに喘いだ。少年のような可愛らしいものの先を舌で舐めながら
指を増やすと蜜が溢れ出た。指を動かし、リチャードがのけぞり首を振る仕草を楽しんでから、
俺のものを挿入した。
「あっ。あっ。ああ。」
リチャードは声を上げて、俺が腰を深く突く度に悦んだ。快楽を貪り、
我を忘れそうになった時、リチャードが叫んだ。
「ヘンリー!」
俺はその名が嫌いだった。バッキンガムではなくヘンリーと名前で呼んでくれと
俺から頼んだのに・・・リチャードはあいつの名を呼んでいるのではなく、
俺の名を呼んでいると頭では理解しているのに・・・
俺は嫉妬に狂ってしまう心を抑える事ができない。
もし、リチャードがヘンリーと出会う前に出会えていたら・・・
せめて俺がリチャードと知り合う前に初恋の1つでもしていたら・・・
全ては違っていたのかもしれない・・・俺は妻以外に女は知らない。妻を愛していない。
好きでもない女と子を成しても幸せじゃない。俺はリチャードと結婚したかった。
神がお許しにならなくても、世界中を敵に回して、業火に焼き尽くされる身となっても、
リチャードの子供が欲しかった。ランカスターの子供を次の王にしたくなかった。
リチャードの初恋の相手の孫を王にしたくなかった。
俺は喘いでいるリチャードの中で、このまま死にたいと思った。
愛する人の中で死にたいと願った。
愛する人を殺して俺は死ぬ。それで初恋を終わらせよう。
死体が転がっている横で愛し合う俺達には相応しい終わり方だ。
(続く)