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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2011年10月19日
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一抹の寂しさを残すエルトンの名曲たち(3)


 先にも少し述べたように、初期のエルトン・ジョンの作品には、このシリーズで取り上げている“一抹の寂しさ”というテーマに当てはまる曲が多い。アルバム『僕の歌は君の歌(原題:Elton John)』(1971年)を締めくくる曲、「王は死ぬものだ(The King Must Die)」もその一つである。

 その理由はといえば、当時のエルトン・ジョンのアルバム作りがオーケストラ演奏をしばしば組み込んでなされ、壮大な曲や荘厳な演奏が収録される環境にあったからということになるだろう。繰り返し書いているように、心温まるバラードもいいが、世間でおそらくはいちばん認知されているこのイメージだけだと、エルトンのよさの何分の一にしか過ぎない。変な喩えだけれど、イチゴショートケーキのイチゴしか食べてない状態、とでも言えばいいだろうか。ポップでノリのいいエルトンもいいし(例えば「クロコダイル・ロック」などは筆者にとって永遠のスタンダードである)、今回取り上げている“寂しさ”というキーワードも彼の魅力の中で大きな比重を占めるものだと思う。

 さて、この「王は死ぬものだ」は、とにもかくにも、曲の終りに向けての盛り上げが実に叙情的で、感動的な曲である。初期のライブではよく取り上げられていたようだが、80年代にオーケストラ・ツアーで演じられた後はほとんど取り上げられなくなった(2004年にオーケストラを率いてライブ・ツアーをした際には演奏されたという)。曲調からして、オーケストラとの共演が不可欠という風にエルトンが考えているということだろうが、ライブではある種“幻の曲”となっているのがもったいない佳曲だと思う。とはいえ、オーケストラを伴ってのこの曲の演奏が素晴らしいというのは、『エルトン・スーパー・ライヴ(Live in Australia)』に収録されたテイクからも伺える。

 事の真相は定かではないが、1958年にイギリスで出版された教養小説(ビルドゥングスロマン)に同名の作品がある。メアリ・レノルトという作家が書いたもので、古代ギリシャを題材にした小説だったとのことである。もしこれを参考にしたのなら、この王のイメージ(服装とかいでたち)は、古代ギリシャの(社会の教科書の挿絵とかにでてきそうな)あれということなのだろうか。実を言えば、筆者の勝手な思い込みでは、主題の“キング”というのは、中世の王様のようなイメージだったのだけれど(苦笑)。



[収録アルバム]

Elton John / Elton John (僕の歌は君の歌) (1971年)

Elton John / Live in Australia (エルトン・スーパー・ライヴ) (1987年)




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 一抹の寂しさを残すエルトンの名曲たち(1)
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Last updated  2011年10月20日 08時57分37秒
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