テーマ:洋楽(3316)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
“華麗なる反則技”の名曲シングル 周知のように、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)はロックの代名詞的な老舗バンド。1963年のデビューだから、来年でデビュー50周年の区切りを迎える。現代的な意味でのロックの創成期に黒人音楽を積極的に取り入れ、その功績は本当に計り知れない(参考過去記事:『アフターマス』、『ベガーズ・バンケット』、『レット・イット・ブリード』)。 すっかりブランドと化してしまった90年代以降のストーンズには、正直なところ、筆者個人としてはあまり興味がない。そもそもジョン・レノンだって、ビートルズのことを“いつまでも同じままじゃいけない、さもなきゃ博物館行きだ”みたいな発言をしていたではないか。にもかかわらず、ストーンズは60歳を超えても、いやはや70歳になろうとしても(ミックとキースは来年2013年で70歳になる)、同じようにストーンズであり続けている。こうなりゃ、良くも悪くも生ける博物館だ。そう考えれば、何でもありという発想もあり得るのかもしれない。そんなストーンズが思わぬ“反則技”を披露してくれたのが、この90年代のシングル曲である。 ザ・ローリング・ストーンズというバンド名は、いまさら言うまでもなく“転がる石たち”の意。もともとこのバンド名は、シカゴ・ブルースの巨星マディ・ウォーターズの曲から採られたもので、初期のバンド・リーダーであったブライアン・ジョーンズ(1969年急死)による命名であった。 ストーンズのデビューから数年、フォークの貴公子ボブ・ディランは“ロック転向”を果たし、60年代を代表するかの記念碑的名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」を1965年に発表する。言うまでもなく、この曲のタイトルは“転がる石の如く”の意味である。ローリング・ストーンズは、自らのバンド名と重なり合うこの曲を、ライヴでやるだけならまだしも、シングル化して1995年にリリースしてしまったというわけである。 肝心の演奏はというと、案外、ふつうである。とりたてて奇抜なアレンジをするでもなく、ストーンズらしさを無理に押し出すわけでもなく、どちらかと言えばシンプルかつ忠実に往年の名曲を演奏してます、という感じ。まあ、聴き手の方も60年代後半から70年代初頭にかけての革新性みたいなものを求めているわけでもなければ、ストーンズ自身もそれを自覚の上でやっているのだろうから、それはそれでよいのだ。定番の古典を大御所の歴史あるバンドが演奏する。その組み合わせだけで聴衆に“うける”ことを分かった上でのシングル・リリースだったということだろう。 とまあ、オールド・ファンの目にはそう映るのかもしれないのだが、よく考えてみると、違う一面もあるのかもしれない。“ディラン、それだあれ?”、“この曲って昔の名曲なの?”という新しい若年ファン層にとっては、90年代のこの曲のリリースは、60年代の遺産の伝道者という側面もあったのかもしれない。自分たち(ストーンズ)が生きた、もしくは作り上げた時代のものを、数十年後に自ら伝える役割も果たすという奇妙なことになってしまっているが、そういう狙いももしかしてあったのだろうか…。 なお、このライヴ・テイクは前年(1994年)の作品『ヴードゥー・ラウンジ』に伴うツアーの音源を収めたもの。収録のアルバム(『ストリップトStripped』)は、ストーンズ初のアコースティック盤でライヴ・テイクとスタジオ・テイクの混合盤だが、この「ライク・ア・ローリング・ストーン」はフランス、パリのオランピア劇場での演奏とのこと。あと、この曲は1995年(日本では翌96年)公開されたS・スタローン主演の映画『暗殺者』のテーマにも用いられた。 [収録アルバム] The Rolling Stones / Stripped (1995年) 【Aポイント+メール便送料無料】ローリング・ストーンズ Rolling Stones / Stripped (輸入盤CD)【YDKG-u】 【バンドグッズ/ミュージックグッズ】正規ライセンスグッズローリングストーンズRolling Stonesミニ缶バッヂB-0943【あす楽対応】 ポストカード【音楽】ローリングストーンズ / Lips ローリング・ストーンズ Rolling Stones Warhol Tongues メタルカンバッチ (100110)メール便利用可¥3800以上のお買上げで送料無料! 【1500円】THE ROLLING STONESインポートT-shirts!夏には必要不可欠Tシャツがこの価格!大人気Tシャツ!2color【1500円】THE ROLLING STONES T-shirts♪Tシャツ♪夏服♪ロック♪BunnyT-shirts♪ローリングストーンズ 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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