テーマ:洋楽(3294)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
MTVアンプラグドとツェッペリン再結成?
日本では“ジミー・ペイジ&ロバート・プラント”のアルバムと表記されているけれども、“ジミー・ペイジ&ロバート・プラント・アンレデッド”というのが本盤の正しい名義のようだ。もちろん、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)とロバート・プラント(Robert Plant)というのは、あのレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の元メンバーである。 そもそも本盤に掲げられていて、MTVの特別番組のタイトルにもなっていた“アンレデッド(Unledded)”とは何なのか。レッド・ツェッペリンの“レッド(Led)”は“鉛(Lead)”の綴りを変えたもの(読み間違えられないように変えたと言われる)。そして、この盤の“アンレデッド”も同じように“Unleadded”が通常の綴りで、綴り字を変えてはあるものの、“鉛を取り除いた”を意味する。つまりは、“非ツェッペリン化した”ペイジ&プラントという意味合いでわざわざこう記されているということなのだろう。 そのようなわけで、結局のところ、彼らはツェッペリンに戻る気はなかったということになる。要するに、本盤の演奏も“ツェッペリンの復活”ではなく、あくまで“ツェッペリンの新解釈(カバー)”という形で過去の楽曲に向かい合っていたと思われる。とまあ、本人たちの意図はそうであったにせよ、あまりに大きな過去の遺産に引きずられるのはやむを得ないといったところか。本人たちが演奏している以上、聴き手の側はツェッペリンを思い出さないわけにはいかない。演奏自体は優れているが、今になって冷静に見れば、作り手にとっても聴き手にとっても、何とも微妙なスタンスのアルバムになってしまったという感じだろう。 とはいえ、この二人の合流は、次の段階のアルバム制作(1998年の『ウォーキング・イントゥ・クラークスデイル』)へとつながった。その点では悩ましい位置づけの本盤も、一歩引いて前後の経緯を見据えれば、必要なステップだったと評価できるのかもしれない。 [収録曲] 1. Nobody's Fault but Mine 2. Thank You 3. No Quarter 4. Friends 5. Yallah 6. City Don't Cry 7. Since I've Been Loving You 8. The Battle of Evermore 9. Wonderful One 10. Wah Wah 11. That's the Way 12. Gallows Pole 13. Four Sticks 14. Kashmir 1994年リリース。 ノー・クォーター/ジミー・ペイジ&ロバート・プラント[SHM-CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年12月01日 09時07分53秒
コメント(0) | コメントを書く
[洋ロック・ポップス] カテゴリの最新記事
|
|