テーマ:スペイン音楽(68)
カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
人気絶頂期へ向けた飛躍の一枚
プレスントス・インプリカドス(Presuntos Implicados)は、スペイン南部のムルシア出身の3人組バンド。本ブログでは、1991年作の『セール・デ・アグア』を先に取り上げているが、本盤『アルマ・デ・ブルース(Alma de Blues)』は1989年に発表されたもので、その前作に当たる。 この作品の前にも、プレスントス・インプリカドスは、インディー盤を発表してはいた。だが、初めて全国区で人気を獲得したのはこの盤の成功によってだった。そして、1990年代を通しての人気絶頂期を築き上げていったわけだけれども、それを先取りしていたのが本盤ということになる。 全体としては、自作以降のこのバンドのスタイルが既に出来上がっていることを示す曲が目立つ。演奏・アレンジについては、後々のお洒落感や洗練度に比べると、ややストレートなかんじといったところだろうか。注目曲をいくつか挙げておくと、1.「メ・ダス・エル・マール」は地中海ポップスらしい詞がソーレ・ヒメネスのヴォーカルにマッチしているのがいい。一方、表題曲の2.「アルマ・デ・ブルース」は、少し暗めの曲調でソーレのヴォーカルのよさがうまく出ている。これらはいずれも後々のプレスントス・インプリカドスの楽曲の特徴となっていくものだという風に思う。アルバムを聴き進むと、アップテンポの曲も登場し、飽きさせない作りになっているのだけれど、私的お気に入りを一つ挙げておくと、7.「ラ・ノチェ」。ジャズ・ヴォーカル的な雰囲気をポップスの中にお洒落に取り込もうとして、なかなか成功したナンバーではないかと思ってみたりする。 [収録曲] 1. Me das el mar 2. Alma de blues 3. Río Po 4. La futura promesa 5. No hay palabras 6. Encadenada 7. La noche 8. No hay humor 9. Cada historia 10. Guitarra y voz 11. Asoma el llanto 1989年リリース。 【中古】 Alma De Blues / Presuntos Implicados / Presuntos Implicados / Imports [CD]【宅配便出荷】 【中古】 Presuntos Implicados / Alma De Blues 【CD】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年03月17日 04時16分43秒
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