テーマ:ラテン系ロック(89)
カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
アルゼンチン人ロッカーによる円熟の好ライヴ盤
ミゲル・マテオス(Miguel Mateos)は、1954年ブエノスアイレス出身のアーティストで、“スペイン語ロック界のボス”とも呼ばれる。1970年代末から1980年代にかけて、アルゼンチンはもとより、スペイン語圏でのロックの普及と発展に寄与した主要アーティストの一人である。 その頃の彼は、見た目も細く、とがった印象もあった。けれども、20~30歳代の頃とは違い、年齢を重ねて50歳代となった彼のこのライヴ盤は、かつてとは異なる円熟味を非常にいい意味で示すことに成功した作品になったと思う。 収録曲は、キャリアの集大成といわんばかりの選曲である。2.「ジャマメ・シ・メ・ネセシタス」、12.「アタード・ア・ウン・センティミエント」、14.「クアンド・セアス・グランデ」など、ヒット曲や有名曲が目白押しである。さらに注目なのは、大物アーティストをゲストに迎えて代表曲を披露している点。9.「ソロス・エン・アメリカ(孤独のアメリカ)」では、スペインの実力派女性シンガー、マルーとデュエットし、15.「オブセシオン」では、メキシコの人気バンドのREIKと共演している。 本ライヴ盤は、2010年にメキシコ市内で行われたものを音源としており、ミゲル・マテオスの人気がアルゼンチンにとどまるわけではないことがわかる。各曲の彼の歌唱を聴くにつけ、ある種、勢いに任せる部分も多かった若い頃に比べ、本ライヴ盤では、円熟と貫禄が全体の雰囲気を支配している。大袈裟に言うわけでもなんでもなく、個人的感想を正直に言えば、“こういうロックおやじになりたい”と思わせてくれる盤でだった。もちろん、筆者的には二重丸を付けたくなる好ライヴ盤というわけなのである。 [収録曲] 1. Solo una noche más 2. Llámame si me necesitas 3. Perdiendo el control 4. Cuando despierte mañana 5. Un poco de satisfacción 6. Extra, extra 7. Un gato en la ciudad 8. En la cocina, huevos 9. Solos en América (Con Malú) 10. Borracho y sentimental 11. Lola 12. Atado a un sentimiento 13. Rock libre 14. Cuando seas grande 15. Obsesión (Con Reik) 16. Tira para arriba 2011年リリース。 【輸入盤CD】Miguel Mateos / Primera Fila (ミゲル・マテオス) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年04月09日 05時41分57秒
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