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やっぱり読書  おいのこぶみ

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2018年01月29日
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カテゴリ:読書メモ
大雪が降ったすぐ後に東京で一週間過ごしましたが
極寒、その冷凍庫状態に参ってしまい、すっかり風邪をひいてしまい散々でした。

もちろん室内は暖かいのですが、原因は乾燥。
コンクリートのマンションはしばらく住んでいないとカラカラに乾くのですね。
と、ちょっと風邪の症状を軽視してました。

こちらに帰ってきて熱が37.3度ほど出たので念のため、先ほど医院に行ったら、
が~ん「インフルエンザ B型」とすぐわかりました!
くすりをたくさんと、外出禁止令が出てしまいましたよ。
おかげで、閉じこもって本はよく読めますが、要件が片付かないのでは困りますね。
その点ネットはいいですね、うつしませんから。


*****

さて、タイトルの本について
前にも書きましたように司馬遼太郎さんの歴史文学を読むと、
他の方の歴史文学が「あれ?違うよ」と思ってしまう影響がありました。

世間でも「司馬史観」といわれ、インパクトの強い個性的な作家の定評です。
この磯田さんの新書『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』はそれを読み解いてくれます。

司馬遼太郎さんは膨大な歴史の資料から独特の歴史を作った作家だということです。
しかし、「司馬遼太郎を読めば日本史がわかる」というのは、半分は正しくて、半部は間違いです。(P5「はじめに」より)

当然ですね。作家ですから想像力たくましく、そこに個性が照射されてお書きになったのですね。

その個性というのが、司馬さんの戦争体験(太平洋戦争)で暗い青春を送った昭和の初期時代の記憶が色濃く影を落として、「どうしてそうなったのだろう」という疑問から明治維新期、そしてそれよりまえの戦国時代に起因を求めてさまよったのが司馬さんの文学になったという、磯田さんの読み解きです。

そして司馬さんは昭和の時代戦争に突入していった歴史ものはお書きになれず(ならず)、遺言のようなものを「21世紀に生きる君たちへ」という文章で「小学国語6年下」(1989年大阪書籍)に
もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよ、と言った。自分に厳しく、相手にはやさしく、とも言った。いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。そして”たのもしい君たち”なっていくのである。

と書いて1996年21世紀を迎える前にお亡くなりになったといいます。
あたりまえのことですが、明治維新期の無私の心で日本のことを考えた人々の史実からさぐりだされたのでしょう。それを考えると重みがあります。

この本を読まなければ小学生向けの教科書は知らなかったと思いますので。







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最終更新日  2018年01月30日 07時41分14秒
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Re:『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田道史(01/29)   alex99 さん
ばあチャルさん

インフルエンザですか!
当分、私のブログに書き込まないで下さい(笑)


司馬遼太郎さんは
古本屋で
「ここからここまで」
と本棚ごと(笑)買って
トラックで持ち帰ったそうです

私も、まだまだ(笑)

 ーーーー

私は、まず
● 読んで楽しく面白い作家が好きです
サービス精神のある作家、でもあります
知的エンターテイナー

司馬遼太郎(歴史小説を面白くした)
開高健(ペダンティックできらめく色彩感覚)
吉田健一(表現が難しい)(笑)

● 人情味のある作家
山口瞳(新作が無いのが寂しい)
山本周五郎(久しく読んでいないな~)
池波正太郎(テレビの方が多いかな?随筆もいいんですが)

でも、同時に
● 篤実で真面目で、論理的で緻密なルポライター@型作家も好きですが

これらのタイプは私の一面でもあります
(オイオイ)

 ーーーー

村上春樹は読んでいない
読めないんですが

焦点の定まらない文章
独り合点の思わせぶりで気取ったストーリー
キザな題名
それなのにオッサン風の容貌
ノーベル賞ねらいの左翼的言辞
だけが・・・嫌いです

なんだ、みんな、嫌いじゃ無いの(笑) (2018年01月29日 22時09分37秒)

Re[1]:『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田道史(01/29)   ばあチャル さん
alex99さんへ

>インフルエンザですか!
当分、私のブログに書き込まないで下さい(笑)


残念だけど、喜んで行きません(笑)


>古本屋で
「ここからここまで」
と本棚ごと(笑)買って
トラックで持ち帰ったそうです


司馬遼太郎記念館にはその膨大な資料が保存してあるそうですね。
一度見たいです。


>● 篤実で真面目で、論理的で緻密なルポライター@型作家も好きですが


吉村昭さんがそうですね
わたしもかなり読みました。

それでいて『海も暮れきる』は尾崎放哉の晩年を描き切って
わたしに詩人の心を教えてくれました。


>これらのタイプは私の一面でもあります
(オイオイ)


詩心も含めてそうですよ!

(2018年01月30日 08時08分42秒)

Re:『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田道史(01/29)   オーキリ さん
インフルエンザでも37度3程度で治まったのでしょうか
それとも、その後もっと上がって苦しいお思いされたのでしょうか
お見舞い申し上げます。
本が読めるほどの元気があれば大丈夫!

ワタシも週末、古里のホテルで湿度が30%の前半
手のひらがバシバシと音がするほど乾燥しておおあわて
すぐに加湿器を入れたのですが
案外ホテルなんかはフィルターの管理がいい加減そうで
ウイルスを貰わないかとドキドキしました。 (2018年01月30日 17時20分22秒)

Re[1]:『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田道史(01/29)   ばあチャル さん
オーキリさんへ

お気遣い、ありがとうございます!

吸入薬のおかげでそれ以上の熱にはなりませんでした。
本日は平熱になりました。

「わたし体力があるんだ!」なんて思ってしまいましたが、ネット情報ではどうやら今年のインフルエンザはあまりひどくならないということです。

だからなお油断して出かけてしまって、まき散らすとか?
大流行らしいですものね。

結局、不要の外出避けて、手洗いうがいですかね。
わたしはしばらく外出しませんとも。


(2018年01月30日 18時00分41秒)

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