札沼線5新十津川
9時28分、終点の新十津川に到着しました。30年ぶりの訪問。ホームを降りると地元の子供たちが手製の絵葉書を配っていました。駅前の空知中央病院の保育所の子供たちで、5年も前から列車のお出迎えを行っており、土曜には太鼓や踊りもあるそうです。地元の人たちが何とか盛り上げようとする熱意が伝わってきました。子供たちの記憶に残るまでこの駅が存続し続けることを願ってやみません。9時28分の列車は12分止まって40分に折り返します。日本一早い終列車です。 絵葉書を配っているお出迎えの子供たちが見えます。今日(10月25日)は火曜日で少ないほうかな。1931年の開業で85周年。当初は留萌線の石狩沼田までつながっていましたが、72年6月には路線の一部新十津川-石狩沼田34.9kmが廃止され、以来新十津川が終着駅です。 駅舎は以前と変わってないですね。30年前も1日3往復しかない駅でした。駅の時刻表の通り、1日1本しか列車が来ない駅、廃止は時間の問題かもしれません。何しろここから函館本線の滝川まで約3km、バスで10分で行けます。札幌に出るにはそのほうがずっと早い。浦臼も奈井江からバス20分。やはり石狩月形より先は厳しいと言わざるを得ません。 帰りの列車には乗らず、9時41分のバスに乗って滝川に出るために、新十津川を後にしました。