私 か ら の メ リ ー ク リ ス マ ス
ジングルベル~♪ ジングルベル~♪
という音楽がどこからともなくきこえてくる
窓の外には大きなぼたん雪が・・・
ガラスのくもりを手でけして
少女はそのぼたん雪をながめる
いつも外にでるのがいやで
一人ぽっちの少女は
家にいるのが好きだった
孤独が好きだった
ジングルベル~♪ ジングルベル~♪
外ではしゃいでいる子供たちの中に
おもわず一人ぼっちだった少女が
かけこんでいきいっしょになって
雪だるまをつくっている
仲良しになったお友達の家で
ケーキを食べたり歌をうたったり
今までこんな楽しみをあじわった
ことのなかった少女にとってこの日は
幸福の一日であった
春がきたら少女はきっとクリスマスの日の
楽しかった日々とともにたくさんのお友達に
囲まれて明るい女の子となるでしょう
今までずっと空からあなたをみつめてきた私
今日クリスマスの日に一粒の大きな雪となって
あなたの家にまいおりました
私からのクリスマスプレゼントです