「思考と直覚」人間の霊魂を思考/ヘーゲル-4(四百五)
「思考と直覚」人間の霊魂を思考/ヘーゲル-4(四百五) 理神論の背景には、17世紀にいち早く市民革命を成し遂げたイギリス啓蒙思想の穏健思想を汲むものであったが、市民階層の形成に遅れをとったフランスにより、先進のイギリス思想に多くを学びながらもフランス革命を頂点とする18世紀には唯物論,無神論などといったより徹底した過激な形態を示しています。一方、古来より論理的特性を持つ独逸人は啓蒙思想をリベルタン(libertinというフランス語は不信仰者と放蕩者を同時に意味していた)から哲学者(フィロゾーフ/philosophe)が担い手となります。其の当事者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel)は、自己の宗教論を所謂通俗的な神格ましてや人格神としての「神」ではなく、哲学が最高の真理としての神を宗教と一(イチ)とするが、哲学は信仰とは相違し神格には人格性を付与しません。とは言え、神に絶対性及び全体性を賦与していることには異なるところがありません。cap-hiroのプロフィール哲学・思想 ブログランキングへ