食物アレルギーの対応方法
食物アレルギー。この食材は大丈夫だと思っていたのに、その時の体調により、アレルギー症状がでることもありますし、初めての一口で、症状がでることもあります。うちの息子は、初めての一口で症状が出現。アレルギーテストをし、卵、牛乳、小麦粉、そばが陽性で出ました。初めてのアレルギー症状のとき、どれだけどうしようと思ったことか‥慌てて病院に向かったときの、あの不安な気持ち、忘れられません。あのときはまだ対処方法もよくわからず、ただ病院にいかないといけないとしか思っていませんでしたが、知識がもしあれば、もう少し冷静になれたかなと思います。今は保育園でも、これはアレルギー症状かもしれないと思う場面に出くわすこともあります。いざというとき、咄嗟の判断が求められる場面で動けるよう、アレルギーに対する知識は頭に入れていたいなと強く思います。もしものときのために、少しですが、アレルギーが出たときの対処方法について、まとめてみたいと思います。【受診の目安】◎何かを口にして、顔面や口唇のみ軽度の発赤のみでたが、すぐに消退したとき→もし症状が消えても、アレルギーの専門科またはかかりつけ医へ受診をしてください。◎皮膚の発赤や蕁麻疹などの皮膚の症状のみで、元気そうな場合→救急外来に状態を伝え、受診相談をしてください。◎すぐに受診を!救急車をよんでも🆗ぐったりしていて、反応が悪い呼吸が苦しい、ゼイゼイしている顔色、唇の色が悪い我慢できない腹痛がある全身にひろがる蕁麻疹全身が真っ赤強いかゆみがある顔全体が腫れているまぶたが腫れている嘔吐や下痢が2回以上ある全身の症状が2か所以上ある場合全身の症状が1か所であっても強い症状がある場合⚠️救急車を待っている間や受診までの間にできること◎ぐったり、意識もうろうとしている→血圧が下がっている可能性があるので、 仰向けにして、枕などで足を高くする。◎吐き気や嘔吐がある→嘔吐による窒息を防ぐため、体と顔を横に向ける◎呼吸が苦しくて、仰向けになれない→背中をもたれさせるよう座り、安静にする【基本的対処法】⚫︎口の中がイガイガする → 口をすすぐ。水を飲む⚫︎アレルゲンに触った → 手を洗う⚫︎目のかゆみ、腫れ → 洗う、冷やす、点眼する⚫︎かゆみ、発赤、蕁麻疹 → 冷やす⚫︎我慢できる腹痛吐き気目のかゆみ、充血口の中の違和感唇の腫れくしゃみ、鼻水、鼻づまり軽度のかゆみ数個の蕁麻疹部分的な赤み→このような症状の場合は、まず、上記の「基本的対処法」を実施する。安静にし、5分おきに症状を確認する。1時間以内に、症状が改善なければ、受診してください。【こんな時はどうしたらいい?】⚫︎症状がでたときは、携帯などで写真をとっておくと、医師に説明しやすいです。⚫︎経過観察となり帰宅後稀ではありますが、症状が再度出現したり、悪くなる場合もあります。発症から48時間は注意して様子をみてください。⚫︎症状が出現した日は、入浴は控え、シャワーの方を推奨します。(全身が温まることで、蕁麻疹が再燃してかゆくなってしまう可能性があるため)最後に。食物アレルギーをお持ちの方が身近におられ、除去食が必要であったりし、これからを不安に思われている方がいらっしゃるかもしれません。私がずっとそうでした。年齢を重ねるごとに食べれるようになることもあるよとの言葉を信じ、アレルギーの専門医へ通い続け、5歳になるまでには上記の食物は克服しましたが、新たに添加物のアレルギーが見つかり、今もいざというときの薬は手放せない生活は続いています。「みんなと同じものが食べたい」の言葉や、「食べたらアレルギーでるでしょ」と言ってしまったときの息子の表情は、本当に心が痛くなります。しかし、歳を重ねるごとに、自分でも理解をし、これがダメならこれでと、満たし方を工夫できるようになってきました。大人が思っている以上に、子どもは強いなぁと、こちらが教えられた気持ちになります。食物との付き合いは一生になります。これくらいは大丈夫でしょ!ではなく、初めての一口や、体調が優れないときはより慎重に。みなさん、ご安全に、お食事をしてくださいね。