【プレイ日記】月末ゲーム会
定例の秋葉イエサブでのゲーム会。5人集まったものの、手持ちのゲームではいい組み合わせが思いつかなかったため、メンバーに1個ずつ持ってきてもらった。5人向け、1時間級ゲームの良作をもう少し揃えないとなあ。自分の好みとはいえ、2時間超級ばかりでは2個やって17時半ごろ解散とかになっちゃって時間もったいないしな。●六都市同盟詳しい説明はこちら↓(リンク許可ありがとうございました)モ弐号作戦:魚津ボードゲームクラブ 7/30(上から4つ目)BGGの和訳ルール 先日「ゲームマーケットで売ってて気になったけど3000円だったわー、2500円なら即買いだったけどなー」と貧乏性丸出しなことを書いたら、なんとつなきさんが無償で(!)譲ってくださいました。ありがとうございます。無償でゲームくれる方やパブリッシャーには一生ついていきやすよゲヘヘ。 今をときめくチェコゲーの双璧の1人、Vladimir Suchy作。Czech Games Editionが出したゲームのBGGランキングでは、ルールが読みにくいことに定評のあるVlaada Chvatilに上位を独占されてやや影が薄いが、「20世紀」「遺言」「造船所」といった、ちょっと毛色の変わったシステマチックな(そしてもちろん要素の多い)良作を多数出してるデザイナーだ。そのデビュー作がこの「六都市同盟」で、やはりボドゲのテーマとしてはあまり見かけたことのない、15世紀の北部ラウジッツ(チェコ国境付近らしい)にあった6都市を舞台にしている。 プレイヤーは徴税官となって6都市の1つを訪れ、そこで商品、護衛、馬を得て、商品を王立倉庫か市営倉庫に収める。ゲーム中はこの商品保管によって得点し、ゲーム終了時には集めたリーダーカードによって追加得点を得る。最多得点プレイヤーの勝ち。 毎ラウンド、6都市の1つはフス派(チェコの民族運動と絡んだキリスト教の改革派らしい)に攻め込まれ、徴税できない。手番ごとにそれ以外の5都市から1つを選んで駒を置くのだが、ラウンドごとに各都市で得られるものの量に大きな差が出るので、できれば欲しいものがたくさん得られるところに行きたい。では、そこに他プレイヤーがすでに駒を置いていたらどうするかというと、手持ちの護衛カードを相手に支払って場所を変わってくれと提案することができるのだ。もちろん、相手もさらにたくさんの護衛カードを支払って居座ることもできる。2プレイヤーによる変則競りだ。「お疲れ様です。この都市は私が担当しますんで、そちらさんは別の都市をお願いしますよ。あ、道中何かと物騒ですから、もちろんこちらで護衛は用意させていただきますよ。3人くらいでどうでしょう?」「いやいや、この都市は去年から私が担当してますから。そちらこそお隣の(実入りの少ない)都市をお願いしますよ。護衛も3人じゃ少ないでしょう。5人でどうですか?」 たぶんこんな感じw 競りゲーの例に漏れず、やはりこのゲームもここが素晴らしく熱いw 何しろ、各都市で何が徴税できるかは都市の中央に置かれたタイルの矢印によって決まるのだが、この矢印の本数が2~5本と大きく異なる。欲しいものや都市によって異なるが、そりゃあ2本の都市よりは5本の都市に行きたいしなw しかも、持っている以上の護衛カードを提示して競ることもでき、不足分は勝利点を支払って補填するというルールまであるから、もう顔真っ赤だw 徴税した商品を倉庫に保管するルールは、ちょっと直感的でない感じ。徴税時に得た馬が多いプレイヤーから順に、どちらの倉庫のどの棚に保管するかを決めて、可能な限りマスを埋めて得点を得る。ここまでは普通だが、その棚にまだ空きがある場合、時計回り順に他プレイヤーも可能な限り埋めなければならない。そうしてもし棚が埋まった場合、“その棚を選んだプレイヤー”が追加得点を得たり、リーダーカードを得たりできる。馬をたくさん徴税して先手を取り、先の先まで読めば、他プレイヤーの商品を低得点に無理矢理変換させた上で、自分だけがっぽり儲けることもできる……が、さすがにそんな先まで読んでられないw また、馬は保管順に関係するだけで1点にもならないので、あまり先手にこだわりすぎても商品駒を得られず、その分得点は減ってしまう。初見で最適解を見つけるにはあまりに複雑すぎるw この日は序盤に馬を無視して商品駒に注力し、王立倉庫で得点を獲得して、後半は馬に注力して市営倉庫からリーダーカードを取ったプレイヤーが終始得点トラックの先頭を維持して1位。馬やリーダーカードの重要性、得点効率なんかが分からず、全プレイヤーが手探りでプレイしていたからこその流れだろう。全プレイヤーの認識が「馬超重要」となったため、同じメンツでもう一度やったら全然違う展開になりそうだ。しかし↑のリンク先では馬を無視して商品に注力したプレイヤーが勝ってるので、勝ち筋は複数あるのかもしれない。 拡張も出ており(ルールはこちら)、導入すると6人プレイできるようになるほか、徴税タイルが全部(全部だ!)特殊能力持ちになる。資源マネジメントゲーから180度方向転換したゲームになりそうだが、近いうちにこちらも入手して試してみたいところだ。●世界の英雄たち 詳しい説明はこちら↓ふうかのボードゲーム日記:世界の英雄たち 世界史系が大好きな友人に頼んで持ち込んでもらったもの。 ルールは非常に簡単で、基本的には英雄カードを1枚引いて1枚プレイする。これだけ。初期手札2枚持ちで、場札3枚(+山札の一番上の1枚)から1枚選んでドローして1枚プレイ。各英雄カードは影響を及ぼせるエリアが決まっており(複数あることも多い)、そのエリアにユニットを置いたり、得点マーカーを置いたり、そのエリアで戦争したりする。最後に示された額のお金をもらって手番終了。 あるエリアに得点マーカーが規定数(3枚か4枚)置かれたら、即座にそのエリアで得点計算。置いているユニット数が最も多いプレイヤーは得点マーカーに示された点数分、2位はその半分。3位は一番低い得点マーカー1枚分だけもらえるが、0点マーカーもあるので当然0点のときもあるw 得点計算が終わったエリアにユニット置いていても仕方ないので(2時代あるので前半は残しておいてもいいが)、お金を払って隣接地域に移動させることができる。また、7金払えば驚異的建造物を建設することもできる。これは建てた瞬間に3点入るし、特殊効果も強烈なので、できるだけ早く7金貯めたいところ。 古代と近代の2時代やって終了。最終得点計算はなく、最多得点プレイヤーの勝ち。 序盤にいくつかのエリアで発生した得点計算にまったく絡めず、相当引き離されてげんなりしたが、中盤に発生した高得点エリアで首位を取って何とか追いついた。エリアの得点をプレイヤーが決めるというところはなかなか新鮮だったが、何しろ袋から引くだけなのでほぼ運任せだw(多少はプレイヤーの意志が入る余地があるけど)。最後の最後まで追いすがり、トップと2点差まで詰め寄ったが、1人前のプレイヤーの手番で勝ち目が完全に消滅。そのプレイヤーが最後の望みを賭けて(ゲーム後に確認したら1/3の確率だった)得点マーカーを引くも、1点及ばず。上位3人が1点差ずつという接戦となった。 うーん。印象よりちょっと地味かな。世界中の英雄が出てくるけど、違いは数値だけなので、あんまり感情移入できない。あと戦闘のメリットが薄いのに、戦闘できる英雄を選ぶとほぼ必須なのが何とも……そのエリアにいるユニット数は戦闘力に影響せず、英雄の能力頼みでダイスを1個だけ振って、1/6の確率で必ず迎撃されちゃうのはひどすぎるだろw 短時間で終わるところはいいが、それでもこれやるなら「世界史」とか「スモールワールド」やるかなあ。●ローマに栄光あれ 前回のプレイ記録はこちら。 ものすごい手間をかけて日本語化したのに、それきり遊んでなかったので、リクエストして持ってきてもらった。 ぎりぎりまでフォントを大きくしたので、さすがにプレイアビリティは向上した。しかしプレイして改めて気づいたが、これ原語でもカードには最低限のことしか書かれてないので、プレイヤー全員が1回はルールのカード解説にきっちり目を通しておいた方がいいね。カードだけ見ても、訳した自分ですら効果が分からないのが何枚かあったw 違うんだ、訳が悪いんじゃないんだ、原語でもそれしか書かれてないんだよ! プレイの方はさんざん。前回金庫を軽視した結果、低得点に終わって負けたので、今回は建物をほんの少しに抑えてできるだけ金庫にしまおうと思ってたが、その数少ない建物すら全然建てることができなかった。やはりいきなり大理石建物とか行くのは無謀なのか? その上、兵士アクションでは欲しい種類のカードを“手札から”提示して示すというルールを3回も忘れ、場から大理石を取れるチャンスをみすみす逃すだめっぷりw 結局建物2つしか建てず、金庫にもカード3枚しか入れなかったうえ、最多ボーナスも取れずに最下位。しかしこのゲームは勝利ラインが低い(せいぜい20点てとこだろう)ので、見かけ上は大差がつかないのがいいねw 次こそは……。いつか「ローマに栄光あれ」と「イノベーション」会とかやってみたいw