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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:フィレンツェ大学
腎臓疾患と心疾患と糖尿病と....
今までにやった口答試験の内容。 もう、いい加減、自分が病気になりそうだ。 試験で聞かれるのは、ざっとした疾患の種別とその内容、 食事療法が必要な時の栄養素別基準値 感染時の免疫抗体反応について....などなど。 先日の質問でHIVの曝露後に施されるPEP療法ってのがあった。 例を挙げると、外科医がHIV感染者の血と自分の傷口が接触してしまった時に ただちに投薬し、それから1ヶ月PEP療法を続ければ助かるという内容。 万が一の時には救急病院に駆け込もう。 相変わらず口答試験に立ち向かう時は震える。 一人ずつ個室に呼ばれる時もあれば 学生全員の前で、教授と向かい合って質問される時もある。 先にやっているイタリア人でさえ緊張のあまり声が上ずっているのに 私なんていつも逃げ出したい衝動をなんとか抑えて震えている。 勉強は、1年前に比べるとずいぶんスムーズに進められるようになった。 1年前は、全てのわからない単語を前に辞書との格闘の日々だったけれど 最近は医療専門用語にも慣れて辞書はバッグの中って日も多い。 そしてもう一つ、「コピーさせてもらった友人のノートが読めない」 って難関をクリアしたのが大きい。 大学の授業は、いかに「ノートに速記」出来るかにかかっている。 ものすごい速さで授業が進められる中 私が書き取れる量なんてたかが知れている。 よって、「彼女のノートはスゴイよ」と評判のブツを拝借して 読もうと試みるのだが、何が書いてあるんだか解読するだけで疲れてしまっていた。 それがなんと、1年も読み続けたことによって解読可能になったのである~。 嬉しい。 こんなに嬉しいことはない。 これによってかなりの時間節約が実現したのだ。 彼女のノートは彼女流速記術が網羅されている。 あらゆる単語が途中で省略され、 一定の単語は一文字で示せる記号で置き換えられている。 (↑はaumento・上昇 だったり ×はper・英語で言うならto などなど) 以前は省略された単語自体を知らなかったので、 話の前後関係から何て単語が書かれているのか 想像することさえ不可能だったのだ。 新たなる問題は 医者であり、医学部学生にも教えている教授は 当たり前のように英語の文献をポンポン渡してくる。 医療用語はラテン語源のものが多いので イタリア語で意味が解かっていれば 英語の文献もなんてことなく読めてしまう。 ただし口答試験はイタリア語なので そこに英語で書いてある内容をイタリア語に直すってのが イタリア語を母国語としない私には、けっこう面倒くさい。 そんなこんなで、私が四苦八苦している中 他の学生は海で焼いた小麦色の肌を露出しながらテストにやってくる。 彼らは遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時は短期集中で みんな優秀で、自分の時間はしっかり楽しんでいる。 私は...とてもじゃないけれど、文献読むのに精一杯で 7月末までは勉強に集中しなければテストも受けられない。 こんなに8月を待ち焦がれたことはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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