海を望むツルム遺跡
穂高神社の大遷宮祭とは?
2009年の5月2日から約1ケ月行われる穂高神社の大遷宮祭の紹介をする。20年に1度のお祭りで穂高神社がお宮を建築して、まったく新しい神社に生まれ変わっている。日本アルプスの総鎮守として信仰を集める穂高神社や、古代北九州より移り住んだ安曇族(安曇野はたぶんこの安曇族からの名前)祖神「海神」を御祭神として祀られております。
穂高神社の永い歴史と伝統の中で、最も重要で大きな祭りが二十年に一度行われる式年(定められた年)の大遷宮祭(安曇野市無形民族文化財指定)であり、仮本殿を造り替える習わしになっております。2009年(平成21年)はその年に当たり、5月の寅の日寅の刻(5月9日午前3時)に穂高大神様に神殿へお遷りを仰ぐ遷座祭が浄暗の中で行われます。
文明15年(1483年)の古文書に依ると、7年毎に、本殿は勿論のこと荒垣まで造り替える式年の遷宮制が確立し、徳川時代に入り20年毎の式年の大遷宮祭と此の間2回(7年目、13年目)小遷宮が行われるようになり、以後連綿として受け継がれて参りました。江戸時代に確立した制度は20年毎の式年の大遷宮祭と7年目、13年目に小遷宮が行われてきた。私の推測ではお宮の全体の新築には多額の費用を要するため、7年目、13年目に小遷宮で一部の修理をしたと思われる。