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カテゴリ:短歌(本を含む)
猫との生活の中で生まれた短歌を、厳選してまとめた本。
『仁尾智 猫短歌集 いまから猫のはなしをします』 仁尾智 エムディエヌコーポレーション 2023年
↓心に留まった短歌
「生きようとしている猫を看るうちにゆっくり覚悟ができてしまった」(p.13)
「仮の名を呼びなれた頃もらい手が決まって猫の名だけが残る」(p.28)
「元気ならなんだっていい 元気なら 猫を見るたびそう思ってる」(p.35)
「最後まで優しい猫に看病と覚悟ができる時間をもらう」(p.42)
「さびしさはうれしさのはず 里親に子猫を届け終わった夜の」(p.45)
「手のひらで掬うみたいに抱き上げた猫に救われてたのは僕だ」(p.69)
「ドアノブが縦のまんまだ 開けられる猫は我が家にもういないのに」(p.72)
「残された者になるのを前提に猫との日々を楽しんでいる」(p.89)
「下手だった食べかた じゃれかた 甘えかた 長生きしかたも下手だった猫」(p.102)
「やさしくてエサを譲っちゃう猫がいる 外では生きづらかっただろうな」(p.124) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.09 13:37:26
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