ハリボテでカムフラージュ これでアジア大会も安心? 表面はとても綺麗な広州市です。
今日は朝から水をまいたような雷雨に見舞われました。幸いにも降り出す直前にバスに乗ったため、大雨の最中はバスの中でしたので降りるときに多少ぬれた程度で済みました。 ここ華南地区は最近の天候不順で一部では洪水や竜巻などが発生し犠牲者も出ています。 広州市ではホンダの部品メーカーの賃上げストライキをきっかけに自動車関連企業を中心にストライキが相次いでいます。 ホンダのストライキは収まると今度はトヨタ系でストライキが発生し、DENSOで起きたストライキでトヨタのラインが止まっています。 一社が賃上げをのむと他の企業の従業員も我もとばかりにあちこちで起きています。 このまま賃上げをすべて認めると連鎖反応で全国へ飛び火するかもしれません。 地元のテレビや新聞では政府の報道規制が敷かれているため知らない人が多く地元であっても情報はあまり入ってきません。 このようなことが続けば外資企業は投資を控えるでしょうし、商売は継続しても生産現場を移転せざるを得なくなるかもしれません。 急激な賃上げと人民元の上昇は世界的に中国の生産基地としての魅力が急激に失われます。 これでベトナムやインド方面へ一部は移転していくでしょう。 自動車メーカーは現地生産しかありませんが、部品に関しては他の地域へ移転できるでしょう。 さて、本日の話題なのですがデジカメを忘れたため写真を紹介することができませんでしたので明日以降写真を撮ってから紹介したいと思います。 広州ではご存知の様にアジア大会開催まで秒読み段階にきています。 道路の整備や、交通網の整備、市の中心部の再開発、古く乱雑な住宅街の撤去を進めてきており、一部は完成しています。 アジア大会に向けて街はかなり近代化しました。 新都心ではテレビ等も完成間近ですし、地下鉄網も準備が整いつつあります。 その他の地域では幹線道路沿いの古い建物は道路に面した部分は外装を一新したり、ペンキを塗ってきれいにしています。 どうしても建物自体が古かったりする場合は道路に面した部分に柵を設けて目立たないように隠しています。 このような方法で街全体がきれいになっています。 市街地の建物の外壁を改装するだけでもかなりな費用がかかったと思いますがすべて政府が負担しています。 日本では考えられないでしょう。 20年前に立てたアパートもつい最近建てたような外壁に衣替えしています。 河川の改修も行われ汚いイメージを払拭させていますが水の汚れまでは流石にすぐには治せませんのでどぶくささは相変わらずです。 見た目だけよくしても仕方が無いように思えるのですが、中国政府としては発展した中国を海外の旅行者にきれいなイメージを持ってもらうためには暫定でも面子をかけて行ったのでしょう。 今月からは広州市内のホテルなどでの宿泊客の管理を厳格に実施していまして、身分証の提示や男女客の場合は結婚証の提示(外人同士は不要。・・無いので出せませんが。)が厳格化されています。 あわせてカラオケやマッサージの査察を実施し、麻薬、覚せい剤、売春の摘発も行っています。 さらに今月から8月までに広州市内の住民の調査も実施されます。 これは今年が全国的な人口調査の年に当たることもあり併せてアジア大会へ向けてテロの防止や犯罪者の一掃も兼ねて当地戸籍者、外省者、および今年から外国人も調査対象となっています。 これは外国人の居住者が急増していることと、外国人による犯罪も急増しており、違法な滞在者もアフリカ系住民を中心に増えているためです。 よって外国人はきちんと公安へ居留届けを出し、正式に居留許可証を取得しておかなければなりません。 不法滞在者は拘留される場合もあり罰金と強制退去になる可能性が高いです。