街路灯の鉄柱です。点検口ですが封印してあります。なんだかわかりますか。
まもなく年末を迎えますね。早い物でやはり師走と呼ぶ所以でしょう。中国では旧正月が本来の正月であるため新正月は全くと言ってよいほど何も有りませんし、国定の休日の元旦の1日のみです。一般企業も通常は精々3日連休がよいほどですが、今年は景気が悪いせいか、集中して休む企業が増えています。 しかし、街の中は正月を迎える雰囲気は全く感じられません。さて本題です。写真は広州市内の道路に設置してある照明用の鉄柱の根元です。よく見ると点検口がネジ止めではなく溶接してあります。つまり、今後点検したりする場合は再度溶接部を溶かす必要があります。何故、このようなことをするのかお分かりでしょうか。答えは簡単です。これらは、夜間に盗賊が出没して点検口を開けて内部から電線を切り取り盗む事を防ぐためにネジ止めせずに溶接で閉じているのです。 中国ではこのように電線泥棒が非常に多く、電力会社などは張替えなどに多大な損失を出しているのです。 中には送電線を切断して持っていく盗賊もいます。1万ボルトの電気が流れている電線を切って盗みます。技術力も無いと感電して死亡するでしょう。 すごいとしか言いようがありませんね。 そのほか、よく盗まれるのが道路にある、マンホールの蓋です。鉄製ですので廃品回収業者へ流れていきます。 よって、最近のマンホールの蓋は簡単にはずせないように、蓋枠と蝶番で接続されるように変わってきています。これも泥棒避けの対策です。 後は河などの護岸の柵や、金属製のゴミ箱、橋等の欄干。 ここ中国では鉄くずもお金になるのです。 よく建物などの解体現場や、工事現場などに朝夕金属探知機を持った人が出没します。1.5mほどの棒の先にリング状のコイルがあり金属が埋まっていたりすると音の変化で教えてくれます。 これで埋まっている金属ごみを探しているのです。 ここ最近原油の値下がりもあり、原材料が安くなりつつあるので、金属くずや古紙の値段も半分ほどまで下がりました。 でも毎日道路や、公園、などのゴミ箱などをあさる人が多く見かけます。夕方は暗くてゴミ箱の中が醜いためLEDライト持参で,ゴミ箱をあさっています。