中国の発展、国、地域挙げての世界大会開催、その後は。???
中国は世界的にも経済発展が目覚しく、世界的な不況も何処吹く風で、元気一杯です。 国が発展し、外貨を稼ぎ、その発展を誇示するかのように、ここ数年間で色々な世界規模の大会を誘致し、開催を果たしています。 2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博、同じく2010年の広州アジア大会、2011年のシンセンユニバーシアード大会。 これらの開催にインフラ整備に莫大な投資を行い、高速鉄道網、地域の地下鉄網、幹線道路、高速道路など、地域に利便性をもたらし、国民は生活が豊かになり、利便性も格段向上しました。 これらは実感として感じています。物価上昇、など弊害も出ましたがとにかく市民はメリットを受けたでしょう。 ここ、広州では2010年年末近くにアジア大会が開催され、成功を収めました。この開催のおかげで、道路は整備され綺麗になりましたし、市内幹線道路周辺は建物の外壁の化粧直し、不可能なものは柵や塀、看板などでふさぎました。 おかげで広州市内の繁華街などでは見た目は非常に綺麗になりました。併せて地下鉄網も大会開催に合わせて新路線開業、既存路線の延長などが行われました。 これらに国家予算、地方予算など大金を投じたことは事実です。 アジア大会は特に問題も起きず成功したことは喜ばしいことです。 さて、アジア大会が開催されてからまもなく1年が過ぎようとしています。市内交通網、幹線道路は特に問題なく使用されております。 でも、問題もあるのです。 それはアジア大会に必要な施設で大会用に新規に作られた中で、気になるところがあるのです。 1、選手村 選手村は番禺区の地下鉄4号線沿線に新たに作られました。以前は荒地や、農村でしたが、地下鉄駅からマンション群が大きく広がっています。 そもそも地下鉄4号線は広州市街地から南沙区を結ぶ路線で途中は荒地や農村ばかりで、人口密度も低く、駅も畑の中にできているところが多いのです。 今では選手村跡はマンションとして分譲されていますが、駅から近いところで500mほど遠いところは1km以上は離れています。 売り出し中ですが、何処まで売れたかは?です。 そもそも、この駅から選手村へ行くには駅前から歩道橋を通り行くようにつくられたのですが、この歩道橋今では閉鎖され、行くことができません。 よって、自家用車でも無いと、不便極まりないマンションです。 2、プレスセンター 報道用のプレスセンターも今では特に活用もされていません。 時折イベント会場に使用されているようですが、そもそもこの地区には常住人口が少ないですので、ショッピングセンターなどもありません。 昔はマクドナルドもあったようですが今では撤去されています。プレスセンター、選手村に近い競技場。(通常は閉鎖)*選手村に近い駅から選手村方面への唯一の歩道橋この歩道橋を通らないと歩いていくことは難しいのですが、閉鎖されています。*選手村のための地下鉄駅。通常は利用客は非常に少ないでしょう。イベントがある場合のみ乗客が多いだけでしょう。選手村側は閉鎖され自動車がないといけません。 3、自転車競技場 自転車でもバイク競技に使用された番禺区の大夫山公園。公園の中の山間部に新たに協議用のバイク用道路が作られました。 大会開催中は競技路が一般用の公園道路を横断したりしている為、全期間閉園となりました。 大会が終了後は一般市民へ競技用道路は開放されていますが、大会用の施設は閉鎖されたままで年に1,2回の大会があるときのみ使用しているようです。 兎に角もったいない施設などが多すぎます。 写真は大会本部付近の駐車場ですが、この公園は自転車以外は侵入禁止になっていますので駐車場は通常は使用されません。年一回ほどでしょうかね。使うのは。 公衆電話も設置されましたが、今では草むらに覆われ、使われていません。 これらはほんの一握りで、大金を投じて作られたものが年1,2、回しか利用しないのも維持費を考えると如何なものでしょうか。税金を納めていますが、何も意見を言うこともできず、もっと違うところにお金を投じてもらいたいものです。この駐車場、一台も車がありませんが、いたるところに監視カメラが設置されています。何を監視するのだろう。 あっ、そうか、管理等は閉鎖され無尽だったけ。つまり休眠しているのですね。