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パワースポット@神の島「Okinawa」

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2021.05.04
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カテゴリ:金武町

(観音寺鍾乳洞の布袋尊)

「金武/並里集落」には数多くの町指定文化財があり、いずれも金武町の長い歴史に培われてきた貴重な文化財です。昔から人々の生活や風習との関わりを強く持ち、集落の歴史を知る上で欠くことのできない文化遺産です。金武集落の郷土に対する誇りを高め、文化の向上と将来への継承に資することを目的にその保存と活用が図られているのです。


(観音寺本堂)

(観音寺本堂の内部)

「金武集落」の北部に「観音寺」があり、16世紀に真言宗の僧侶である日秀上人によって創建されました。 現存する観音寺は昭和17年に再建されたものですが、建築手法には近世社寺の手法が取り入れられています。 沖縄県下の社寺建築の多くは沖縄戦で焼失しましたが、幸い観音寺は戦災を免れ古い建築様式をとどめた貴重な木造建築として今日に至っています。


(観音寺のフクギ)

「観音寺」のフクギは正門礼拝道を下った17m左側に位置し、その樹根と樹枝の大きさは、沖縄本島各地の樹木調査の中でもひときわ大きいフクギの木で、各地の調査と比較した結果(平成3年)によると樹齢約350年と推定された希少な巨木です。現在は樹齢約380年の歴史を積み重ねて成長し、なお力強く根を張り高くどっしりとそびえる巨木となっています。


(観音寺鍾乳洞の入り口)

(鍾乳洞の金武権現宮)

本堂に向かって右側には「日秀洞」と呼ばれる鍾乳洞窟があります。ここには観音寺鎮守「金武権現(熊野三所権現)」と「水天」が祀られています。更に、この鍾乳洞の内部に琉球八社の一つである「金武宮」の祠が建てられて祀られています。高野山で修行を積んだ日秀上人が浄土を目指して熊野から出発し、金武集落の富蔵津(現在の福花)に漂着した後、この地に金武観音寺を建立しました。その頃「日秀洞」の鍾乳洞内に熊野三所権現を勧請し「金武権現宮」を建立しました。地下30メートル、長さ270メートルと言われており、戦時中は防空壕として使われ多くの人々が命を救われました。


(金武グスクの石垣)

(金武グスクの霊石柱)

「金武グスク」は観音寺の東側に位置する「上ヌ毛」と呼ばれる丘の上に立地しています。金武町内で唯一確認できるグスクで、築城時期は14〜15世紀頃とみられます。現在は「上ヌ毛公園」として整備され、城壁の石垣が残っています。丘の上には霊石柱が祀られておりウコール(香炉)が設置されています。他にもフィリピン移民の父「大城孝蔵」の銅像や、金武湾を見渡せる展望台がある公園として集落の憩いの場になっています。


(金武公会堂のガジュマル)

(金武城門の石)

「金武グスク」の東隣に金武公会堂があり、立派な高樹齢のガジュマルが周辺地域のシンボルとなっています。キジムナーが宿ると言われるガジュマルの木の下に「金武城門の石」が移設されています。かつて「金武グスク」の城門を守った琉球石灰岩で、ガジュマルの古木と共に古より金武集落の人々の暮らしと歴史を見つめ続けてきた貴重な文化財です。


(トゥムスズ御嶽のガジュマル)

(トゥムスズ御嶽の鍾乳洞穴)

「金武集落」の金武公会堂の東側に「トゥムスズ御嶽」があり琉球国由来記(1713年)に金武間切金武村「トゥムスズイベ(神名:シマネドミ)」金武ノロ崇拝所と記された御嶽です。村建ての火神として御嶽を中心に周辺には根神、祝女殿内、外間、掟神の居所が築かれている事から村落構成の基礎をなした地域と推察されています。御嶽の森の中腹に鍾乳洞穴がありウコールが設置された拝所となっています。


(トゥムスズ御嶽のノロ殿内)

(ノロ殿内の内部)

「トゥムスズ御嶽」は金武の村落共同の火神が祀り継がれてきた歴史ある御嶽で、先人の遺産分布地帯であり琉球石灰岩地帯に自生する植物群落の森は、先祖が守り育ててきた自然の遺産となっています。御嶽の西側の麓に「ノロ殿内」があり内部にはヒヌカン(火の神)とビジュルが祀られており、天地海を示す3つの霊石、花瓶、陶器のウコール、二枚貝のウコールが設置されています。


(ナーカムイの拝所入口)

(ナーカムイの拝所)

「金武集落」の金武児童公園の北側に「中森(ナーカムイ)の拝所」があります。この付近一帯は「御願原」と呼ばれ琉球国由来記(1713年)の金武村の概要に「中森二御前」(神名:タケノコホツカサノ御イベ、ヨンサノツカサ御イベ」と2つのイベ(拝所)が記されています。東の方角に向けられた「ナーカムイの拝所」には、大小12基の香炉群が正方形の枠内に並び、そこに別の2つの香炉が設置されています。


(へーシンバの拝所)

(へーシンバの拝所/右側の香炉群)

(へーシンバの拝所/左側の霊石と香炉)

「ナーカムイの拝所」の北側にある「金武区公民館(金武区図書館)」の敷地に「へーシンバ(拝神場)の拝所」があります。拝所の右側には大小30基余りの香炉群が長方形の枠内に祀られています。その左側に隣接する場所には天地海を示す3つの霊石を祀るビジュル、3基の香炉と1つの別の霊石が北東の方角に向けて設置されています。「御願原」と呼ばれるこの一帯は、古より先人によって神を拝む聖域とされていました。


(金武観音寺の梵字碑)

「観音寺」に建つ梵字碑の梵字には旧梵字が用いられており、歴史を伝える大変貴重な文化遺産となっています。昔から「観音寺」周辺には無縁墓が多数あり、梵字碑はその行き場の無い霊魂を鎮めるために祀られたそうです。「金武集落」と「並里集落」には多数の御嶽や拝所が存在し、金武間切の文化的かつ宗教的中心地として発展してきました。その歴史を受け継ぐように両地区は、現在の金武町の経済的中心地として人々の暮らしを支えています。「金武/並里集落」に受け継げられた遺跡文化財は金武町の人々の誇りであり、郷土愛の礎となる宝として未来に大切に継承されてゆく事でしょう。

『追加情報』


(観音寺元山住職からの書面)

「金武観音寺」の「梵字碑」について金武町教育委員会に問い合わせをしました。後日「金武町教育委員会社会教育課金武町教育文化センター」の担当者より連絡を頂いたのです。「梵字碑」は前住職のときに建立され、旧字体が含まれるため、現住職の元山住職も詳細については不明な箇所もあるとお聞きしているそうです。金武町教育委員会でも関係各所で梵字について調べましたが、全ての字体の意味は把握することは出来ませんでしたとの連絡を頂きました。しかしながら「梵字碑」の内容について「金武観音寺」の元山住職から書面を頂いたという事でその貴重な資料を送ってくれました。金武町教育委員の担当者と「金武観音寺」元山住職に非常に感謝しています。どうも有難う御座いました。






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最終更新日  2023.10.31 15:36:18
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