書道のはな*みち　キレイな字が書けると人生はもっと美しくなる

我が家のシェフ志願の息子が、
最初にご飯を作ってくれるようになったのは、
彼が年少のころ。

私がたまたまお風呂上りに貧血になって、
「ちょっと休めば大丈夫だから、
ご飯作るの５分だけ待ってて」と言った途端、
「母が死んじゃう！」と大騒ぎして、
冷蔵庫から卵を出して焼いて、炊いてあったご飯をついで、
ああ、水分も必要だ！母の好きなコーヒーを入れなきゃ！と
グラスにカフェオレを注いでくれたのが始まりでした。

床に寝かされたままの私の前に、卵焼きとご飯とカフェオレ。

どう考えてもその組み合わせに笑っちゃったけど、
彼が頑張る姿と必死に私を助けようとする思いが嬉しくて、
半分泣きながら、そのご飯をいただきました。

彼が行動する原点はいつも人が喜ぶこと。
だから、これからは技術も高めて、
もっと多くの人を喜ばせたいと言っていた。

将来、蕎麦屋さんとお寿司屋さんを
シドニーでやりたいというところまで夢が発展した息子に、
お魚の捌き方はぜひ早いうちに伝えたい。
でも、家庭レベルは限界があるし、
そもそも子どもに教えてくださるところなんて、
皆無に等しかった。

そんなとき、お友達のパパさんが、
その道のプロでお魚の捌き方を教えてくださると知ったときは、
もう嬉しくて嬉しくて！！
喜び勇んで、弟子入りをお願いしました。



全四回のプログラム。
毎回違うお魚を用意してくださって、鮮度、旬、
獲れるエリアなどの知識から、
包丁の使い方、捌き方、おいしい食べ方まで。



先生の本気の仕入れから、お魚本来の形、
どういう工程を経たら、無駄なく美味しく切れるのか。



お刺身にしたり、煮たり、焼いたり、竜田揚げにしたり、
土鍋でご飯を炊いていただいたり、バーナー使いまで。



普段では絶対にできない、ブロの工程を、
一緒に体験し、学ぶことができて本当に幸せでした。

息子が一番嬉しいと言っていたことは、
ちゃんとした旬が分かったこと。
私が一番嬉しかったことは、
プロのお仕事を一緒に見れたこと。
そして、最後にみーんなで、おいしいご飯と
しゅわしゅわがいただけたことかな♡



もちろんすぐに上手にできる訳はないし、
料理人への道が大変なことはわかっている。
でも、この学びは彼の中でずっとずっと生きていく。
本物を知っているといないのでは、
今後の人生が全く違うのだから。

先生が本当に優しくて、
あたたかくも厳しく教えてくださり、
そう、なんというか子ども扱いしないで、
教えてくださったのが本当に嬉しかった。

そして、ママさんも一生懸命サポートしてくださって、
お惣菜を作ってくれたり、
デザートやコーヒーを用意してくださったり、



子どもたちも一緒に楽しく遊ばせていただいたり。






私も毎月、ちょっとしたお惣菜を作って、
そして大好きなしゅわしゅわを持っていくのも楽しくて、
朝から夕方まで、お言葉に甘えて、学びと癒しの、
本当に素敵で豊かな時間でした。

もう今日で卒業なのが寂しくて、
いっそ落第したいくらいなのですが（笑）
先生たちに恩返しすべく、
このお魚の捌き方教室を事業化できたらいいなと
勝手に目論んでおります。

先生、ご一緒してくださった皆さまに、
いっぱい感謝♡
本当にありがとうございました！！