◆ 10年前の自分、10年後の世の中、宇宙はただただ存在している
♪ 十年は一瞬なりや存在の証(しょう)黙々と六テラの旅‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 皆さんもう周知のニュースですが、私の備忘録と短歌日記のために敢えて書き記しておきます。 彗星探査機「ロゼッタ」は、2004年3月2日にフランス領ギアナからアリアン5G+ロケットを用いて打ち上げられた。総距離60億キロという旅を経、10年の歳月を掛けて2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着。 11月12日に地表に着陸機フィラエ (Philae) を投下し、着陸に成功。地球から5億1000万キロあまり離れた距離で行われた人類史上初の「彗星に着陸した探査機」となった。彗星は秒速18キロ~25キロのとんでもない速さで自転をしながら飛行しているという。 着陸ポイントは、公募によって「アギルキア」(Agilkia)と名付けられた。ロゼッタ(CGモデル)8月3日、285キロ離れたところから撮影されたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星8月6日ランデブーに成功。彗星まで約130キロに迫って撮影された表面の鮮明な写真着陸中のフィラエのイメージ「ロゼッタ」の名称はロゼッタ・ストーンに、「フィラエ」の名称はロゼッタ・ストーン解読の鍵となったフィラエ・オベリスクが発見されたナイル川の川中島フィラエ島(英語版)に由来する。緑円が地球で青円が彗星軌道。 数字は位置を示す。1.March 2004 : Start 2.March 2005 : 1st Swing-By Earth 3.February 2007 : Mars Swing-By 4.November 2007 : 2nd Earth Swing-By 5.September 2008 : Passing asteroid Steins 6.November 2009 : 3rd Earth Swing-By 7.July 2010 : Rendez-vous asteroid 21 Lutece 8.July 2011 : going in Hibernation Mode 9.January 2014 : Wake Up 10.August 2014 : Swing-in Churyumov–Gerasimenko 11.12 November 2014 : Landing of Philae at Churyumov–Gerasimenko (at Agilkia) 12.August 2015 : End of mission 2004年3月2日:打ち上げ。 2005年3月4日:最初の地球スイングバイ。 2007年2月25日:火星スイングバイ、火星の北半球と2つの衛星を撮影。 2007年11月7日:カタリナ・スカイサーベイによってロゼッタが2007 VN84という地球近傍小惑星として「発見」される。 2007年11月13日:二度目の地球スイングバイ、地球の夜側を撮影。 2008年9月5日:小惑星 (2867) シュテインスに接近。 2009年11月:三度目の地球スイングバイ。 2010年7月10日:小惑星 (21) ルテティアに接近。 2011年6月8日:太陽からの距離が遠くなり、太陽電池では発生電力が十分得られないため冬眠モードに入る。 2014年1月20日:冬眠モードから復帰。 2014年5月:チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へ接近(写真撮影開始)。 2014年8月6日:彗星へ到着(周回軌道)[2]。 2014年10月14日:着陸地点の最終決定[3]。 2014年11月12日:彗星への着陸機フィラエの投下および着陸[4]。 2014年11月-2015年12月:太陽を周回する彗星の活動状況を観測。 2015年8月13日:彗星が近日点を通過(太陽に最接近) 2015年12月31日:ミッション終了予定。 欧州宇宙機関(ESA)は15日、「ロゼッタ」は現在、内蔵電池が切れて休眠状態に入ったと発表した。着陸場所がくぼ地の縁だったとみられ、太陽電池による十分な充電ができないおそれがあるという。再び起動できるかはわからないとしている。 探査機ロゼッタは彗星の調査を通じて、太陽系の成り立ちや生命の起源などを探る。フィラエは実際に彗星の核に着地し、初期調査で撮影や内部物質を分析。その後は太陽電池が再充電できる限り、彗星表面の調査や観測を続ける予定だった。 ESAによると、初期調査で集めたデータはすでに送信を終えているという。着陸までをまとめた動画(news watch9) このニュースで日本の「はやぶさ」が霞んでしまった様なことを言う人がいます。しかし、ESA(欧州宇宙機関)は、ヨーロッパ各国が共同で設立した宇宙開発・研究機関で、現在は19か国が参加し、2000人を超えるスタッフがいる巨大組織だ。 NASAと肩を並べるその実績も凄いのだ。 ・スペースラブ - スペースシャトル搭載の宇宙実験室。1983年-1998年実施。日本の向井千秋も搭乗。 ・ジオット - ハレー彗星探査機。1985年-1986年。 ・ハッブル宇宙望遠鏡 - アメリカ航空宇宙局 (NASA) との共同開発。1990年-。ジェイムズ・ ウェッブ宇宙望遠鏡が後継機として計画中。 ・ユリシーズ - 太陽極軌道観測機。NASAとの共同開発で1990年打上げ。 ・SOHO - 太陽・太陽圏観測衛星。NASA との共同開発。1995年- ・ホイヘンス - NASA の土星探査機カッシーニから土星の衛星タイタンに降下。1997年打上げ。2004年降下、探査成功。 ・アルテミス - 通信技術試験衛星。2001年打上げ ・インテグラル - ガンマ線観測衛星。2002年打上げ。 ・マーズ・エクスプレス 火星探査機。2003年初に打ち上げ、年末に火星に到着。 ・ロゼッタ - 彗星探査機。2004年打上げ。 ・ビーナス・エクスプレス - 金星探査機。2005年打ち上げ。 ・国際宇宙ステーション - 実験棟コロンバスの提供。 ・国際宇宙ステーションへの無人宇宙補給機 - 欧州補給機の打上げ。 ・COROT - 太陽系外惑星探査衛星。2006年12月27日打ち上げ、トランジット法による太陽系外惑星探査専門衛星。 ・プランク衛星 - アメリカ航空宇宙局が打ち上げ観測に成功したWMAP衛星の後継観測衛星。アリアン5型の大きさを活用して、太陽-地球系のL2点に静止した大型衛星で観測的宇宙論観測を行う。 ・ハーシェル宇宙望遠鏡 - 波長60から670µmの赤外線を観測、口径3.5m。2009年5月14日にプランク衛星と相乗りで打ち上げ。 ・国際宇宙ステーション - 観測用モジュールキューポラ (ISS)の提供。 それに比べ、日本は限られた予算で独自の技術と手法を開発し、日本単独で行っていることを考えれば、それが如何に的外れな言動かが分かるというもの。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月30日に「はやぶさ2」を打ち上げる予定になっている。 ◆おまけ 長さの単位にはあまり使われないが、大きな数字の単位が決められている。 Mm(メガメートル)=1,000km=10の6乗m=1,000,000m ・1Gm(ギガメートル)=1,000Mm=10の9乗m=1,000,000,000m ・1Tm(テラメートル)=1,000Gm=10の12乗m=1,000,000,000,000m =10億 km ・1Pm(ペタメートル)=1,000Tm=10の15乗m ・1Em(エクサメートル)=1,000Pm=10の18乗m ・1Zm(ゼタメートル)=1,000Em=10の21乗m ・1Ym(ヨタメートル)=1,000Zm=10の24乗m コンピューターの世界では容量単位に情報量を表す単位に「バイト」があり、普段この単位は使われています。ハードディスクの容量を15GBとか2TBとかで表します。 •1KB(キロバイト)は1024バイト (1バイト=8ビット) •1MB(メガバイト)は1024KB(約100万バイト) •1GB(ギガバイト)は1024MB(約10億バイト) •1TB(テラバイト)は1024GB(約1兆バイト) しかし、ロゼッタのニュースのように天文の世界では、その距離を100億キロとかで表し、10Tm(テラメートル)という様な言い方をしないのは、何故でしょう。これらの数字がまだ身近なものではなく、我々の生活からかけ離れているからなのでしょう。 人類が宇宙旅行をするようになり、惑星間を行き来するようになるまでは当分の間は「億」という位が使われていくのでしょう。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行●「手軽で簡単絞り染め」