★★★★★「いのちをいただく」内田 美智子
■ 本日の一冊紹介 ━いのちをいただく内田 美智子 、西日本新聞社【私の評価】★★★★★■ 私の読書感想 ━━★食肉加工センターに勤める坂本さんのお話です。 牛を殺して、お肉にする仕事です。 様々な心の葛藤や息子さんとのやり取りを通じて 改めて、私たちは生きていくために 様々な生物の命をいただいていることを実感させられます。 いろんな人たちに是非とも読んでいただきたい一冊です。・「じっとしとけよ、みいちゃんじっとしとけよ」 と言うと、みいちゃんは、ちょっとも動きませんでした。 その時、みいちゃんの大きな目から涙がこぼれ落ちてきました。 坂本さんは、牛が泣くのを初めて見ました。(p44)★食事に関して、不自由なく生活しているため 子供に対してもそのありがたみを伝えるのが難しく感じまし 正直なところ、自分自身の意識も低かったと思いますが 日本の1年間の食品廃棄量は2,000万トン以上あるそうです。 1日1,800kcalで生活している発展途上国での 3,300万人の年間食料に相当するそうです。★あとがきに、介護士として働く娘さんのエピソードも載せられています。 子は、しっかりと親の姿を見て育つものですね。・「あんね、お父さん。私は、最期に合った人間が 私でよかったなあって、お年寄りに思ってもらえるよう、 毎日お世話をしている。お父さんも、牛や馬や豚に 最期まで気持ちよく生きてほしいと思っとるけん、 なでたり話しかけたりするんやろ。 最期に会った人間がお父さんでよかったなあって、 思ってもらえるようにしとるんやろ? だけん、同じなんよ」本の評価は★5つとしました。素敵な本をありがとうございました。●この本で私が”グッ”と共感したところは次のとおりです。・「坂本、おまえのお父さんが仕事ばせんと、 先生も坂本も校長先生も会社の社長さんも 肉ば食べられんとぞ。すごか仕事ぞ」(p19)・「みいちゃんのおかげでみんなが暮らせるとぞ。 食べてやれ。 みいちゃんにありがとうと言うて食べてやらな、 みいちゃんがかわいそかろ?食べてやんなっせ」(p51)●この本の目次をご紹介!-●この一冊、誰に効く?何に効く!?・食事をよく残す人、またはその子の親・老若男女問わず・食べ物に対する感謝の気持ちが自然とわいてきます■ 本日の一冊紹介 ━いのちをいただく内田 美智子 、西日本新聞社【私の評価】★★★★★《著者紹介》助産師1957年、大分県竹田市生まれ。「生」「性」「いのち」「食」をテーマに全国で公演活動を展開。■ 関連書籍 ■a. 「食堂かたつむり」小川糸http://plaza.rakuten.co.jp/ibook/diary/201004140000/【私の評価】★★★★☆b. 「世界を変えるお金の使い方」山本 良一http://plaza.rakuten.co.jp/ibook/diary/201004190000/【私の評価】★★☆☆☆c. 「君と会えたから・・・」喜多川泰http://plaza.rakuten.co.jp/ibook/diary/201002280000/【私の評価】★★★★★━━━━━━━━━━━<本の格付け基準> ★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう) ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です) ★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です) ★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ) ★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかも) ☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)━━━━━━━━━━━●本メールマガジンのバックナンバー・登録はこちらからhttp://www.mag2.com/m/0001110520.html●Twitterhttp://twitter.com/m_kuroki