★★★★★「お金の味」金森 重樹
■ 本日の一冊紹介 ━お金の味金森 重樹 、大和書房【私の評価】★★★★★■ 私の読書感想 ━━久々に、お金に関するもので心に響く本でした。(金持ち父さん 貧乏父さん以来?)是非ともお勧めします。お金関係の本とは言っても、お金儲けのノウハウが載っているわけではなく「お金」というものの本質・お金の怖さについて語られた本です。詐欺のような手口から、1億を超える借金を負ってしまいやくざの取り立てなどを経験しながらも返済していった実話小説です。だまされる人の心境や、ギャンブルに染まってしまう人の心境が伝わってきます。「知らなかった」では済まされない世界を見せてもらいました。あなたもいつ、詐欺にあうかわかりませんよ。本の評価は★5つとしました。素敵な本をありがとうございました。●この本で私が”グッ”と共感したところは次のとおりです。・人生、乗り越えられない壁はありませんが、乗り越えたくない壁は無数にあるものです。(p4)・親の保護は、社会に出ると、リスク回避には役に立っても、リターンに対しては抑止的に機能する足枷になります。 あなたは、親に依存するの子供ではなく、独立した経済主体なのです。(p23)・学校は、思想教育が入った制度として組み立てられています。 それは、「将来労働者になることを前提とした教育がおこなわれている」ということです。(p32)・本当は「働くおじさん」と「働かせるおじさん」が対になって会社組織が成り立っているわけですが、取り上げられるのはいつも「働くおじさん」ばかり。 そして、技術とかモノ造りを賛美して、子供に労働者になることの素晴らしさを教える番組が毎週放映されていました。 学校とは国家の政策と、企業の成長のために奉仕する労働者の養成機関です。(p33)・たとえば、一日に5万円分のお札が吸い込まれる台を挟んだ反対側には、それを吸い込む人が存在し、300台のホールでは、それが年間54億円になるわけです。(p60)●この本の目次をご紹介!お金の味~序第1章人生のどん底から這い上がれるか ~転落のワナは至る所に用意されている・封印されたどん底の体験・自分とは何者か・「貧困のサイクル」からどうすれば逃れられるか・環境は人生にどう影響するか・「税金のしくみ」を知ることはなぜ必要なのか・東京に来ていきなり騙された時のこと・拒絶はセールスの始まり第2章社会は格差に満ちている ~どうすれば金持ちになれるのか・自分に用意された人生はどこにあるのか・「東大生」の中にも格差は存在する・偏った考えの東大生たち・メルセデスベンツを貯金して買うようでは一生富の扉は開けない・Kさんとの出会い・Kさんが僕に話したこと第3章試練は突然やってくる ~八方塞がりから脱出する道はあるか・なんでもないような電話から人生の悪夢は始まる・「損害」はなぜか簡単に大きく育ってしまう・自分の運命のハンドルから手を放したら失敗は免れない・当事者意識の欠如が人生を狂わせる・このままではどうしようもない、そこから更なる深みに嵌る・一生かかっても返しきれない借金を背負い込んだらどうするか第4章再起のための社会勉強 ~「知らないこと」を学ぶ・今はダメでも人生のチャンスは必ず訪れる!・それが厚意であるとは限らない・どんな状況でも学びはある・知らないことは、いかに損か・お金の真実を見抜く洞察力を養え第5章どん底で見つけた成功法則 ~自分を活かせる場所は必ずある・金持ちになれる手がかりはこんなところにあった!・お客はどこから湧いてくるのか・何がわからないかがわかる状態にたどり着くまで・セールスの技術だけで成功は望めない・確実に収益を上げられる技術を習得する第 6章それでも壁は立ちはだかる ~人生のモンスターとどう戦うか・問題はまだ解決していない・取り立て屋との攻防はこうして始まった・この借金地獄から抜け出す方法はあるか・毒を以て毒を制す・時効完成の直前に・起死回生エピローグあとがき●この一冊、誰に効く?何に効く!?・借金で眠れぬ日々を過ごしている人・お金について学びたい人・納税意識に麻酔をかけられたサラリーマン■ 本日の一冊紹介 ━お金の味金森 重樹 、大和書房【私の評価】★★★★★《著者紹介》1970年生まれ。25歳年収240万円のフリーターのときに負った5400万円の借金が、5年間で利息と遅延損害金で1億2700万円まで膨れ上がる。借金は免責不許可事由に該当するため自己破産もできない状況に追い詰められる。会社に就職してサラリーマンになるとともにマーケティング技術を極め、その後独立し10年かかって借金の完済に至る。借金の苦しみから得た気づきを基に、借金で苦しむ人間同士が、お互いに助け合える相互扶助コミュニティ『倒産救済会』を作り救済活動を行う。株式会社金森実業代表取締役社長。不動産会社経営、ホテルチェーン経営、行政書士事務所経営などを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ■ 関連書籍 ■a. 「お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」」泉正人http://iloveboooks.seesaa.net/article/149831965.html【私の評価】★★★☆☆b. 「金持ち父さんの新提言 お金がお金を生むしくみの作り方」ロバート・キヨサキ http://iloveboooks.seesaa.net/article/151780684.html【私の評価】★★★☆☆c. 「リッチブラザー リッチシスター 神・お金・幸福を求めて二人が歩んだそれぞれの道」ロバート・キヨサキ エミ・キヨサキhttp://iloveboooks.seesaa.net/article/150937862.html【私の評価】★★☆☆☆━━━━━━━━━━━<本の格付け基準> ★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう) ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です) ★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です) ★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ) ★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかも) ☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)━━━━━━━━━━━