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カテゴリ

2014.08.28
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カテゴリ:災害
あの姉歯物件は東日本大震災でビクともしていなかった。「臭いものには目をつむる」マスコミに蔓延している体質
2005年、日本を震撼させたある事件が起こった。
「耐震強度偽装事件」
当時のワイドショーはこぞって取り上げ、数週間にわたってこの一件を特集していった。週刊誌も大きく取り上げ、その年の流行語大賞にもノミネートされるほどだった。
建築会社「ヒューザー」。そのヒューザーの小嶋進社長が国土交通省に規定されている耐震強度をごまかしていたことを知りながら、販売を続けていた、つまり、詐欺だ、という事件だった。
なるほど、地震大国、ニッポンではかなり許せない事件だ。
(中略)
特は流れ、日本には未曾有の大災害が襲い掛かった。2011年3月11日。東日本大震災。
東北沖を震源とした1000年に1度の大災害は日本人のあらゆる思考パターンや文化を変えるに至った。東北が震源地ではあったが、当然、関東地方もかなりの揺れを経験することとなる。
しかし、みんなが忘れそうになっていた事実があった。そう。姉歯物件だ。
当時、震度5か6でパターンと倒れると報道された姉歯元1級建築士が設計したマンションは果たしてどうなっているのか?!答えは…
ビクともしていなかった。
当時、姉歯氏はこう語っている。
「耐震に関してはかなりの強度を保っておりますし、震度7や8にも十分耐えられるはずです」
そう、関東地方にある姉歯物件は実はフジテレビ関係者も住んでいた。お台場にあるフジテレビ本社にはかなり交通の便の良い所に姉歯物件が存在するのだ。ちなみに、それらの姉歯物件だが、少なくとも僕の知る限り…
1棟もヒビ一つ入っていない。
要は姉歯氏の言っていた言葉の方が正しかったのだ。
国土交通省省の定める耐震強度がそもそも、あまりにも強すぎる設定になっているだけで、姉歯氏の計算通り、1000年に1度の地震が来ても、彼らの物件やマンションはビクともしなかったのだ。

---

一部で話題になっている話のようです。かつて問題になった耐震偽造の姉歯物件が1棟も倒壊していないのだそうです。だから、この問題はフレームアップだ、国交省の耐震基準が異常に厳しいのだ、ということらしいのですが、

ちょっと待った!!

「姉歯物件」が1棟も倒壊していない、というのは、当然そうだろうと私も思っていました。
第一に、耐震偽造が発覚して以降、いわゆる姉歯物件の多くは耐震補強工事が行われているからです。当然のことながら、問題となった当時とおなじ耐震強度のままではないのです。

第二に、そもそも東日本大震災で倒壊した建物は、首都圏ではほぼ皆無です。
私の知る範囲でも、液状化で地面から砂を吹いているような場所、築何十年の、風が吹いただけで倒れそうな老朽木造建築(もちろん、現在の耐震基準では既存不適格のはず)ですら、倒壊した例はほとんどないのです。九段会館の天井が落ちて死者が出た例(あれも戦前の建物ですが)など、内装が壊れたり、外壁にひびが入ったりと言う例は結構ありましたが。

首都圏どころか、震度7を記録した宮城県栗原市(人口7万人)ですら、倒壊家屋は5~6棟しかなく、死者は1人も出ていません。栗原市は内陸部にある町で、津波が来なかったからです。
YouTubeに、津波に襲われた際の映像がたくさんアップされています。見ていて心楽しいものではないけれど、やっぱり必要だと思って、いろいろな場所の津波映像をずいぶん見ました。それらの映像でも、津波が来る前から倒壊していた建築物はまったくと言っていいほど見当たりません。ずいぶんオンボロそうな木造建築でも、ちゃんと建っていました、津波が来るまでは、ですが。

地震の震度やガル(加速度)は同じでも、揺れの振幅や波長などの性質によって、建物にダメージを与えやすい揺れ方と与えにくい揺れ方があり、東日本大震災は建物にダメージを与えにくい揺れの特性だったと言われています。その代わりに巨大津波が発生し、地震被害のほとんどは津波によって発生したのも、周知のとおりです。
1000年に一度といわれるのは、地震の総合的な規模、特に津波の巨大さから言われていることであって、揺れが建物に与える破壊力の大きさが1000年に1度だったわけではないのです。そこに限定すれば、おそらく阪神淡路大震災や関東大震災の方が、よほど巨大な地震だったのではないでしょうか。

現在の耐震基準では既存不適格になるようなオンボロ建築ですら、東日本大震災ではほぼ倒壊していないんだから、姉歯物件が倒壊しなかったのも当たり前なのです。しかし、次に来る地震も東日本大震災と同様の揺れの性質かどうかなんてことは、誰にも分かりません。逆に阪神淡路大震災の揺れ方だったら、姉歯物件は間違いなく、軒並みペチャンコでしょう。次に起こる地震の揺れが、東日本大震災と同じタイプだと確定しているならいいのですが、そんな保障など皆無です。したがって、東日本大震災で倒れなかったから姉歯物件は問題ないとか、現行耐震基準が厳しすぎるだけだ、なんてことはまったく言えないのです。





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最終更新日  2014.08.28 07:25:14
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Re:姉歯物件は東日本大震災でビクともしていなかった??(08/28)   ろくでなし さん
東北地方太平洋沖地震の地震動による倒壊は約9000棟といいますから決して少ない数ではありませんが、言われる通り姉歯物件は倒れておりません。
いやそれ以前にも震度5級の揺れにさらされたときも、姉歯物件は倒壊してはいません。

これはある意味当然です。
なぜなら姉歯物件は1982年の新建築基準法のあとに建てられたものだから。
1978年の宮城県沖地震をきっかけに建築基準法は大幅に強化され、それ以降建てられた建物は、たとえ基準を満たしていなくとも、82年以前に建てられたものよりはるかに強いのです。

それをワイドショーは大きく騒ぎ立て、しかも今にも倒れるかのように騒いで使用禁止にした例もありました。すぐ隣の古いビルはもっと脆いのに…です。

この問題は社会の中に巣食う、「本質が分かっていないのに、違法だからとにかく叩く」という流れの中に存在していると思うのです。 (2014.08.28 15:04:04)

Re[1]:姉歯物件は東日本大震災でビクともしていなかった??(08/28)   inti-sol さん
ろくでなしさん
>東北地方太平洋沖地震の地震動による倒壊は約9000棟といいますから

その数字はどこから出てきたのでしょうか。私の知る限りでは、揺れそのもので倒壊した建物が何棟だったかは、よくわかっていないはずです。津波がみんな持って行ってしまったので、津波が来る前から倒壊していたか、津波で倒壊したかは検証しようがないからです。
15000人の遺体の検死結果では、圧死が約600人あまりというので、確かに倒壊による圧死が皆無ではないのですが、阪神淡路大震災では、圧死が5000人以上だったことを考えると、非常に少ない、と言って良いでしょう。さらに、東日本大震災で、マンションの倒壊、大破は一件もなかった、とのことです。

>1978年の宮城県沖地震をきっかけに建築基準法は大幅に強化され、それ以降建てられた建物は、たとえ基準を満たしていなくとも、82年以前に建てられたものよりはるかに強いのです。

それは違うでしょうね。ごく単純化して言えば、旧耐震基準は、震度5くらいに耐えられれば良い、1981年の新耐震基準は震度6に耐えられるように、というのが、大筋の考え方です。ところが、姉歯物件の中には、震度5にも耐えられない(計算上、そのように判定された)建築物もありました。これは、旧耐震基準よりも劣る耐震性です。ただし、それらの建築物が、本当に震度5に耐えられなかったかどうかはわかりません。そのようなひどい物件は、みんな取り壊されるか、後から耐震補強工事が行われているからです。

>それをワイドショーは大きく騒ぎ立て、しかも今にも倒れるかのように騒いで使用禁止にした例もありました。すぐ隣の古いビルはもっと脆いのに…です。

と、いうわけで、姉歯物件の、全てとは言いませんが、使用禁止にまでなったひどい例に関しては、すぐ隣の古いビルより耐震性能が劣っていた可能性が高いと思われます。もちろん、旧耐震基準の元でも、手抜き工事などで耐震基準を満たしていない建築物はあり得るでしょうけど。 (2014.08.28 22:42:19)

Re:姉歯物件は東日本大震災でビクともしていなかった??(08/28)   ろくでなし さん
今回の地震は津波と地震の被害が混在して正確な数値は求められません。そこで倒壊数約9000とみられるというのは、境有紀, 福川紀子, 新井健介らによる強震観測から求めた推定値です(木造全壊8333、非木造全壊674)。もちろん揺れの特性は加味されております。この地震では短周期の揺れが卓越していたことが倒壊数が意外に少なかった理由とされています。
阪神淡路大震災では10万の全壊で5000人が死亡したので、600人の圧死者なら全壊数は9000というのは死者/全壊の率からいっても妥当な数値です。

>オンボロそうな木造建築でも、ちゃんと建っていました

感覚でものを言ってはいけません。福島県浜通りから中通りおいては震害は大きく全半壊の率は20~30%に達しています。

建築基準法改訂による原因は間違いありません(2012市口恒雄ほか)。阪神淡路でもそれははっきりと証明されています。実際、姉歯のマンションは2005年7月23日の震度4~5強の揺れにも被害を出していません。そもそも震度5で倒壊するなどという判定が間違っていたのです。
またこの時、旧建築基準法下でのマンション倒壊がなかったことをもって、姉歯マンションの脆弱性を(あくまでも極端なまでに)肯定する根拠にはもちろんなりません。 (2014.08.29 00:27:38)

Re[1]:姉歯物件は東日本大震災でビクともしていなかった??(08/28)   inti-sol さん
ろくでなしさん

>>オンボロそうな木造建築でも、ちゃんと建っていました

>感覚でものを言ってはいけません。福島県浜通りから中通りおいては震害は大きく全半壊の率は20~30%に達しています。

はい、見た目の感覚だけで「倒壊がほとんどない」と書いたことは正しくなかったでしょうが、震度7の栗原市で死者0、倒壊家屋が数件だったこともまた事実なのです。ただし、ここでいう倒壊家屋というのはその場での見た目での潰れた軒数であって、後日「もう危険で住めません」という判定が出た家屋は、当然それ以外にも多数あったとは思います。

>実際、姉歯のマンションは2005年7月23日の震度4~5強の揺れにも被害を出していません。

震度5強は、東京都足立区ただ一箇所のみで観測された数値です。それ以外は震度5弱どまりで、面積的にはそれもかなり極限的で、大部分は震度4です。
www.jma.go.jp/jma/press/0507/23a/kaisetsu200507231815.pdf
しかも、私はこの地震は都内でリアルタイムで体験しているのですが※、揺れは確かに激しかったものの、時間的には非常に短かった。

※子どもを実家に預けて、相棒と二人で映画を見に行き、その帰路、喫茶店にいるときに地震に遭遇したのです。激しい揺れと感じましたが、そのとき我々がいた場所の震度は4だったようです。JRは長時間不通になってしまいましたが、幸いにも地下鉄は比較的すぐ運転再開になりました。

その時の地震と東日本大震災と、首都圏での最大震度はどちらも5強ですが、5以上の震度の分布範囲、揺れの持続時間など、内実はまったく異なったものだったといえます。東日本大震災は、東京でも揺れの時間がとにかく長かった。

>そもそも震度5で倒壊するなどという判定が間違っていたのです。

なぜそういえるのかが分かりません。もちろん、震度5に耐えられないというのは「倒壊する可能性がある」という意味で(そのように報じられていたと記憶しています)、「必ず倒壊する」などという報道を見た記憶はありません。
ただ、いずれにしても、国交省や各自治体の建築担当部署が各建物の検査を行ったうえで耐震強度がどの程度不足している、ということが当時公表されたように思います。マスコミが勝手に検査をして数字を発表したわけではないでしょう。 (2014.08.29 01:12:01)


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