駅の自動改札で「かざしただけで運賃を精算できる」キャッシュカードが発達している。大阪圏では
「PiTaPa」があるが、池田銀行と阪急電鉄が協力して「PiTaPa+銀行キャッシュカード+クレジットカード」の機能が入ったカードを来春登場させるという。実は、これを書いているわたしは神奈川県在住、PiTaPaを使う場面は限りなく無いのだが、昔は阪急沿線に住んでいたので大いに注目している。
というのは、PiTaPaは「事前にチャージしなくていい」後払い方式が可能で、しかも路線バスでも使用できるという。JR東日本のスイカはここまで出来ない。関東の私鉄では、
パスモというカードが鉄道+バス共通カードとして世に出る予定であるが、これとクレジット機能+銀行キャッシュカードまで付けたカードの登場となると、いつのことになるのか分からない。今のところパスモ搭載クレジットカードの発行予定すらないそうだ。やっぱりカネのことになると大阪が一歩先んじる。
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池田銀行+阪急電鉄の新カードについて、ホームページで調べたところ、その機能に驚いた。キャッシュカードについては
生体認証機能付き、手のひらの静脈でパスワードの代わりとなる。私鉄の乗り降りはPiTaPaで後払いOK、事前チャージすればJR西日本も利用できる。もちろんPiTaPaを使える小売店で決裁できるし、クレジット機能もある。
関東では、スイカ・パスモ~利用範囲の広がりに期待
今のところ、わたしは
JR東日本のスイカを利用していて、クレジットカードやキャッシュカードとセットになったカードの検討も良いかな?と考えたりした。ところがスイカは、今のところJR線の利用しか出来ないし、もちろん路線バスも使えない
(2006年12月現在)。ファミリーマートで使えるようになるなど、利用可能範囲は拡大してきてはいる。スイカの利用できる店舗が増えれば便利な訳である。スイカとクレジットカードが一体化されたビューカードというのが既に世に出ているが、銀行のキャッシュカードと一体化されたカードについては、みずほ銀行等から登場してきてる。来年は、三菱UFJや郵政公社との提携カード発行も予定されているそうで、利用者の選択肢が大きく増えそうで楽しみでもある。スイカはパスモ登場と同時に相互利用が可能とのことだが、どのような利用方法が可能になるのかは注意して見ていきたい。
とりあえず機能の面だけから勝手に論じてしまったが、ポイントのうまみ、年間維持手数料、利用範囲等の問題を考えると、PiTaPaも様々な課題を抱えているようだ。