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2007.02.15
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36 QUAI DES ORFEVRES

かつて親友だった
同じ女を愛した
今はただ敵と呼ぶのか…


──実話に基づく、激しくも切ない宿命の物語──

上映時間 110分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2006/12/16
ジャンル ドラマ/犯罪

【解説】

実際に警察官だった経歴を持つオリヴィエ・マルシャル監督が、
共同脚本として本作に関わった元刑事ドミニク・ロワゾーが
経験したエピソードを中心に、実在の事件や人物をヒントに
描き出した警察組織内部の闇を巡るノワール・ムービー。


主演はフランスを代表する名優ダニエル・オートゥイユと
ジェラール・ドパルデュー。
パリ警視庁の2人の警視、BRI(探索出動班)所属の
正義感あふれるレオ・ヴリンクスと、BRB(強盗鎮圧班)所属の
権力志向の強いドニ・クラン。かつて親友だった2人は、同じ女性
カミーユを愛した過去を持ち、彼女がレオと結婚して以来友情は壊れ、
現在では次期長官候補として激しく対立するライバル関係にあった。

ある日、現金輸送車強奪犯のアジトを突き止めた警察はレオの指揮の下、
包囲作戦を展開する。ところが、出世を焦るドニの不用意な行動が原因で
作戦は大失敗に帰す。窮地に陥ったドニは、ある裏情報を基にレオを密告、
思惑通り彼を刑務所送りにすることに成功するが…。

【感想】
どきどきハートどきどきハートどきどきハートどきどきハートどきどきハートどきどきハートどきどきハートどきどきハート
↑ちょっと甘めかなあショック
マリー~も観ることができていないし失敗、最速のインディアンも観たい・・・
墨攻も観ていないショック・・・
そんな状況でレディスディに観た映画がこの作品です(笑)

もともと見たかった作品ではありますが、なぜこの作品にしたかと
言うと上映館が近くて、始まる時間が都合よくて、なおかつ
今週の金曜日までの上映だったからですスマイル

さて感想ですスマイル

この原題は、「36 QUAI DES ORFEVRES 」で、「オルフェーヴル河岸36番地」
と言うことになり「パリ警視庁」(を意味する)
と言うことに
なるのだそうですが、多分原題のままでは、魅力的なタイトルとは言えず、
内容的にも良くわからないので、この邦題は上手くつけたなと感心しました。
ポスターにある4人の男のたたずまいと「あるいは裏切りという名の犬」という
タイトルでかなり興味をそそられました。おすぎさんが絶賛していたことも
また評判も良かったことも私が観たいなあと思ったことにつながります。

2007y02m16d_002011390.jpg
<↑このポスターとタイトルに惹かれましたダブルハート

最初、ベッドの部屋で嗚咽、号泣している男が出てきて
次にパリ警視庁の看板を盗む者がいて、場面変わって
バーにのりこんで乱暴をやりたい放題する男たちが
映ります、そして交互にその場面が流れ、『これは
どうなってるんだろう?どうなって行くんだろう?』と
興味を惹かれます。
そしてまた別場面・・・現金輸送車の襲撃の場面になります。

とよくわからないまま観続けますが、これを見逃したら
後がつながらないかもとやはり観続けます(笑)

途中ちょっと退屈になる人がいるかも・・・と
思っていたら、そのうちに強盗犯をつかまえる
緊迫シーンへ・・・
反目するレオとドニの二人、逮捕は上手くいくのだろうかショック・・・
ここはドキドキハラハラしましたね爆弾・・・
思わず息を飲むと言うか息を止めるというか
そんな感じでしたびっくり
銃撃のシーンはすごかったですいなずま
ここからかなり物語に引き込まれていきました。

そして、かつて同じ女を愛した二人、何事も
比較される二人、そんな二人にまた確執のできる
できごとが次々と重なって行き・・・
意外な(ある意味私には意外ではないかなうっしっし
ラストへとつながっていきます。。。

久々に男たちの重厚なドラマを観たと言う
感じがしました。


主演のドニ役のジェラール・ド・パルデューはハリウッドで
活躍している有名な役者さんですし、私の中では
仮面の男のポルトス役が印象深いですが、さすがいろいろな
賞を獲っているだけに上手いです。

そして、私は今回初めて観たレオ役のダニエル・オートゥイユ
なのですが、この人が、たたずまいとか表情とかすっごく
いいんですぽっ

この対立、反目する二人が実に良かったです。
そしてこの二人を囲むほかの役者さんも
すべて良かったですダブルハート

そうそう、この監督の奥様が婦人警官役で
出ているのですが、この女性が1本シンの通った
潔い警官を演じていて良かったです。

また、レオとドニ二人に愛された女性のカミーユ役
のヴァレリア・ゴリノ
もとてもチャーミングで
魅力的な女性でした。

私がこういう映画を観るのは久々のような
気がします。
おすぎさんほどの絶賛は、期待し過ぎたせいか
できませんが、それでも心にずしっとくるいい映画
だったと思いますぽっ

私はあまり仏映画は好きではないのですが、
この作品はかなり良かったです。

映像きらきらも結構好きでしたが、音楽音符も情感あふれる
感じですごく素敵でしたダブルハート

ハリウッドではデニーロとジョージクルーニーで
リメイクが決定されているようで、ハリウッドが
どのように味付けしてくれるのかが楽しみです。

フィルムノワールがお好きな方にはお薦めです。
痛そうなシーンやドキッとするシーンもありますので
苦手なかたもいるかもしれませんほえー

*フィルムノワール ・・・常識的には1940~1950年代に
流行したアメリカ犯罪映画を指すのだが、フランスにも
そう呼ばれる一連の犯罪映画があった。

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<↑パンフレット¥600えんぴつクリックで公式サイトへ>

情の世界とヴィジュアルなスタイルが見事に
ドッキングしたフィルム・ノワール
・・・黒田邦雄(映画評論家)

‘たたずまいの男たち’、‘潔さ’の女たち
・・・林 あまり(歌人)

どの国の警察にもある権力奪取、命懸けの勤務、
哀しい愛が盛り込まれた秀作
・・・北芝 健(犯罪学者/元警視庁刑事)


<↑パンフレットより引用>





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最終更新日  2007.12.13 22:10:19



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