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カテゴリ:2007年鑑賞映画
![]() THE THREE BURIALS OF MELQUIADES ESTRADA LES TROIS ENTERREMENTS DE MELCHIADES ESTRADA 俺が死んだら故郷ヒメネスに埋めてくれ 上映時間 122分 製作国 アメリカ/フランス 公開情報 劇場公開 (アスミック・エース) 初公開年月 2006/03/11 ジャンル ドラマ 【解説】 「アモーレス・ペロス」「21グラム」を手掛けた ギジェルモ・アリアガの脚本を、名優トミー・リー・ジョーンズが 主演のみならず自ら初監督も務めて映画化した感動ドラマ。 カンヌ映画祭ではトミー・リー・ジョーンズが男優賞を、 そしてギジェルモ・アリアガが脚本賞をそれぞれ受賞した。 アメリカとメキシコの国境地帯を舞台に、亡くなった親友の メキシコ人を彼の故郷に埋葬するためアメリカ側から メキシコへと旅に出る男の姿を描く。 【ストーリー】 アメリカ・テキサス州、メキシコとの国境沿い。 ある日、メキシコ人カウボーイ、メルキアデス・エストラーダの 死体が発見される。 初老のカウボーイ、ピートは彼を不法入国者と知りながらも 親しく付き合い、年齢を越えて深い友情を築いていた。 悲しみに暮れるピートは、彼と交わした約束、 「俺が死んだら故郷ヒメネスに埋めてくれ」 という言葉を思い出す。そして偶然、犯人が 新任の国境警備隊員マイクだと知ったピートは、 彼を拉致誘拐すると、共同墓地に埋葬されていた メルキアデスの遺体を掘り返させるのだった。 そして、そのままマイクを引き連れ、遺体と 一緒に故郷ヒメネスへと旅立つのだった…。 【感想】 ( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 公開時に観に行きたかったのですが、単館系で 行けませんでした ![]() 先日WOWOWで放送され、やっと観ることが できました ![]() 親友を殺されたトミーリ-ジョーンズ演じる 初老のカーボーイピートが親友を殺した犯人に墓 を掘り起こさせて、その死体を彼の故郷に埋葬するために 犯人と一緒に運ぶと言うだけの淡々としているとも言える ストーリーなのですが、派手なアクションや観客に これはどうだ!と言うように観客に媚びるような シーンもないのに、なぜか画面に弾きつけられて 最後まで観てしまいました ![]() 前半は過去、現在と時間軸がずれて、 途中からはロードムービー?という形で、あっという間に2時間が 過ぎてしまったという作品ではないのですが(笑)、 美しい自然、雄大な山々、澄み切った空、白い雲などなど 旅をしているシーンで映し出される景色はスクリーンで 観たかったなあと思いました ![]() 静かな感動がきた心に残る作品でした ![]() トミーリージョンーンズはとても頭が良い俳優さんなので(笑) 監督をやっても上手いんでしょうね。こういう映画を 撮れる人なんですね^^ ![]() ↑ピート 他の人から見たら、異常と思える行動をしている ピートですが(だってお墓から遺体を掘り出して 運ぶんですよ・(^^ゞ) 人に対してのやさしさがあふれている感じが出ていて でも寂しさ?哀愁もにじみ出ていて無骨だけど 渋い素敵な中年のカウボーイを演じていました ![]() やっぱりトミーリージョンーンズは何を演じても いいなあ。現在放映中の缶コーヒーのCMも好きですし(笑) ![]() ↑マイク いかにも悪そうという犯人役のバリー・ペッパーはどこかで 顔を見たことあるんだけど、と思っていたら、 『プライベートライアン』や『25時』に出ていました ![]() カンヌ映画祭ではトミーが男優賞をギジェルモ・アリアガが 脚本賞をそれぞれ獲ったのですが、彼も何か賞をあげても いいくらのいい演技だったと思います ![]() シーンでは、旅の途中、盲目の老人とのシーンが切なく、 盲目なのに、盲目だからこそ?、ピートの真の姿が見えたのか 国境警備隊にウソをついて彼らを庇うような言葉を 言うのですが、その老人が出ている一連のシーンに 孤独感、絶望感・・・ある意味人生のはかなさの 凝縮を感じてしまい、またそんな老人が彼らを助ける 言葉に泣かされました ![]() ![]() ↑メルキアデス ![]() 亡くなったメルキアデスとの約束を守っって 犯人のマイクを連れて国境を越えてメキシコに行く ピート、ところがそこにメルキアデスが話していた 村も家族もなく・・・ とラスト近くには意外な展開もあって驚きました・・・ メルキアデスはウソをついたと言うより そう思っていたかったんでしょうね・・ また、それを裏切りとかウソをつかれたとか 思わずに必死でヒメネスを探し、結局ヒメネス を作り出しそこにメルキアデスを埋葬します。 そのシーンもピートの気持ちを考えると たまらなかったです ![]() 約束を果たした後ひとり去って行くピートに 「一人で大丈夫か?」とマイクが声をかけるのですが、 それだけピートの後ろ姿は寂しかったんでしょうね・・・ またそういうことが言えた、言えるようになったピートも 最初は自分のことだけしか考えないような人間だったのが 旅をしていて人の心や痛みがわかるような 人間に変ったのかもしれません。 ![]() 最初にも書きましたが、本当に淡々としている映画 なのですが、目が離せず、観終わった後は 感動が残る不思議な映画でした。 ちなみにアクションやコメディ好きの主人が 珍しく飽きることなく映画に観いって おりました(爆) このタイトル長いし言いにくいです(^^ゞ アルキメデスって言っちゃいそうですし ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.17 11:54:52
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