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テーマ:試写会で観た映画の感想(679)
カテゴリ:2008年鑑賞映画
![]() 少しづつ彼を知り始めた時、 訪れる衝撃の結末。 上映時間 107分 製作国 イギリス 公開情報 劇場公開(シネカノン) 初公開年月 2008/11/15 ジャンル ドラマ チェック:重く暗い過去を背負う青年が、新たな人生を 歩み始めるヒューマン・ストーリー。イギリスの若手作家 ジョナサン・トリゲルの同名小説を、『ダブリン上等!』で 高い評価を受けたジョン・クローリーが映画化。 『大いなる陰謀』の新星アンドリュー・ガーフィールドが、 秘密を抱えたナイーブな青年を好演している。 共演は『マイ・ネーム・イズ・ジョー』のピーター・ミュラン。 人間の過去と罪、さらには先入観を問う深遠なテーマを感じ取りたい。 ストーリー:生まれてきてから24年、そのほとんどを 社会から離されて過ごした青年ジャック(アンドリュー・ガーフィールド)。 ケースワーカーの中年男性テリー(ピーター・ミュラン)の指導のもとで 新しい人生を歩み始めた彼は、運送会社で働くことに。 やがてジャックは職場で知り合った女性ミシェル(ケイティ・リオンズ)と 親密になるが……。 <チェックとストーリーはシネマトゥデイから> ![]() (c)THE WEINSTEIN COMPANY ,FILMFOUR CUBA PICTURES 【感想】 < ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ハリウッド系のエンタメ作品が大好きな私、シネトレさんの ご招待(試写会応募で当選)でなければ、観る事はなかったで あろうこの作品を観に行ってきました ![]() PC不調だったり、映画の感想溜まっていたりと 鑑賞してから1週間も経ってしまいました ![]() 冒頭、中年の男性(テリー)と20代くらいの青年(ジャック) の二人が対話している場面から始ります。 おどおどするジャックに父親のようにやさしく接するテリー、 会話の内容から、青年は過去に何かあったらしい そして、その何かには、犯罪の臭いが・・・と感じられる シーンです。 そして、物語は、名前をエリックからジャックに変えて 新しく始まる彼の現在の生活と過去の出来事が 交錯して描かれて行きます。 とても地味な映画で、睡魔が来るかと思ったのですが 若者の過去に何があったのか、彼はいったいどんな罪を 犯したのかということが気になり、現在に過去にと上手く進む ミステリーを観ているような構成に、飽きることなく 観る事ができます。 <タイトルの「BOY A」=「少年 A」から だいたいのことは予測できるのですが> ジャックはなぜこれほどまで人目を気にするのか 「僕は、ここにいてもいいの?」となぜ 考えているのか・・・ そんなふうな不安を抱えてのジャックの 新生活でしたが、仕事にも慣れ、友人(親友)もでき、 さらには、愛する人もできます。 自分はこんなに幸せになっていいのか・・・と、 また、自分の過去を恋人や親友に言えない (ウソをついている)ことにも悩みます ![]() そんな毎日の中、ある事故に遭遇します。 そこで少女を助けることによって 彼の生活が少しづつ変わって行きます。。。 一方、ジャックには、父親のように接することが できるテリーですが、離婚して疎遠になっていた 実の息子と突然暮らすことになり、 息子とはいい関係が上手く築けません。 そして、そんな二人の関係からか、ジャックに嫉妬する 息子が、ジャックを谷底に突き落とすような ことをしでかします ![]() そして・・・・ ここからは映画をご覧下さい(笑) ![]() 彼は本当に罪を犯したのだろうか? ただ、巻き添えになっただけではないのだろうか? そんなことも考えながら、最後まで観て行きました。。 犯した罪は、やはり消せないものだと私は思います。 罪を犯した人間は、その罪を背負って生きていかなければ ならないものだとも思います。 でも、本人が、その罪を本当に悔いて更生しようと しているなら、手助けはしないまでも(できないまでも) そっとしておいてあげるべきなのではないかとも 感じました。 ただ、この考えは、私は映画を観ているだけの 第3者の立場であり、事件の当事者でも 関係者でもないから言えるのだとも思います。 自分が被害者の親だったら、私は絶対にジャックを 許せない、いや許さないと思う。もし、彼の過去を 知らず恋人になっていて、彼の過去を知ったら、 過去のことだからと割り切って、彼を愛し続けて いけるのだろうかわからない・・・・ とても難しいテーマで、考えても考えても 答えは出ません。。。 ![]() 「僕は、ここにいてもいいの?」との彼の問いにも 答えられそうもありません・・・ そして、ちょっと話はそれるかもですが 父親がアル中で母親は癌に犯され、親に 愛されず、学校ではいじめられていたジャックと、 兄に性的虐待を受けていたフィリップも 加害者ではあった彼らも、ある意味被害者 だったわけで、家庭環境って、親の愛情って 子供にものすごい影響を与えるなあと 今更ながらに感じました ![]() 内容は違いますが、この映画を観ていて手紙やつぐないや リトル・チルドレンなどを思い出しました。。。。 ![]() 主演のアンドリュー・ガーフィールドは、その演技を 絶賛されていて、最新作はテリー・ギリアム監督の 『パルナッサス博士の想像力』で、故ヒース・レジャーや、 ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルらと 共演しています。トム・クルーズ、メリル・ストリープ主演、 ロバート・レッドフォード監督の『大いなる陰謀』が 本格的な映画デビューです。 (私は残念ながら未見ですσ(^◇^;)) ![]() 他に、後見人のテリー役を演じる名優ピーター・ミュランも ジャックの恋人、白くてポッチャリしているから白鯨と呼ばれるミシェル役の ケイティ・リオンズも、親友となるクリス役のショーン・エヴァンスと子役時代の 二人の少年も含めて、キャストも良かったと思います ![]() 万人向けの作品ではないと思いますが、観終った後 重い気持ちになりますが、答えも出せませんが それでも、いろいろなことを考えさせられて 観る事ができて良かったと思う作品でした。 ![]() ![]() <パンフレット ![]() <いつもパンフレットを購入する私にとって パンフをシネトレさんから頂けてありがたかった です ![]() やさしい子がちょっとした偶然のかさなりで 不幸な人生を歩んでしまう。 ぼくたちが生きるこの社会、どっからやってきて どこへゆくのかさえ知らない人たちが 大騒ぎしている。 この映画を見て思うこと。 本当の「悪」が存在している場所、それを僕たちは ちゃんと知らなくてはだめだということ 本物の悪魔がどこからやってくるのか。 簡単なことではないと思うけど、 その場所を見つけること。 1人でも多くの人がそれを知ることによって この世界は今よりは少しは 笑顔がふえてくると思います。 <チラシにあった浅井健一《ミュージシャン》さんの 言葉です> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.08 22:43:16
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