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カテゴリ:2008年鑑賞映画
![]() その瞬間、一つめの誤算。 上映時間 117分 製作国 アメリカ/イギリス 公開情報 劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 初公開年月 2008/10/11 ジャンル ドラマ/サスペンス/犯罪 映倫 R-18 【解説】 「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」の名匠 シドニー・ルメット監督が一つの強盗計画を軸に 浮かび上がるある家族の深い心の闇を実力派俳優陣の 豪華なアンサンブルで描き出すサスペンス・ドラマ。 出演はフィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、 マリサ・トメイ、アルバート・フィニー。 【ストーリー】 娘の養育費もまともに払えない冴えない男、ハンク。 そんな彼に兄のアンディはある強盗計画を持ちかける。 狙うのはなんと彼らの両親が営む宝石店。 ハンクとは対照的に、会計士として働き、美しい妻 ジーナにも恵まれて不自由ない生活を送っているかに 見えたアンディにも緊急に金が必要なワケがあった。 ためらうハンクだったが、アンディに言葉巧みに説得 されてしまう。しかし、いざ実行に移す段になって 怖じ気づいたハンクは、男を金で雇い、自分は車で 待機することに。すると、宝石店から予想もして いなかった銃声があがり、強盗が失敗に終わったことを 悟るハンクだったが…。 ![]() 【感想】 < ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() なんの予備知識も持たずに観たかったのですが 王様のブランチで、強盗が撃たれるところを 見てしまい、「しまった」と思いました。 このシーンを見ていなかったら、映画館では もっと驚いただろうなあと思うとちょっと 残念でした。疎の外に詳しいことは知らずに 鑑賞しました ![]() 冒頭、私としては、あまり見たくはない(笑) フィリップ・シーモア・ホフマンの衝撃的なHシーンから始り それだけでも度肝を抜かれた ![]() そして、ひとつめの誤算となった銀行強盗の場面へ 映画は宝石店の強盗の日を中心に、強盗3日目、 4日前と時間が遡り、その時のそれぞれの兄弟の様子が 描かれ、こんな杜撰な計画の強盗事件を起こしたしまった 兄弟のお金に困っていたそれぞれの事情が明らかになります。 その後、強盗事件後の兄弟や父親の様子が描かれ 今度は、1つの事象に対して、兄や弟や父親の 視点から描かれます。 ひとつの誤算が、そのひとつにとどまらずに、 誤算が誤算を呼び雪だるま式に悪い方向へ、 そして、ラストの悲劇に向かっていきます・・・ ![]() <全然似ていないと思ったのですが・・・> <この情けない表情は何となく似てる?> ![]() ホフマンとイーサンは、兄弟には見えない!って 思っていたのですが、父親がアルバートフィニー 母親がローズマリーハウス(スパイダーマンのメイ伯母さん)と考えると ホフマンは父親似イーサンは母親似と思うと ありだなと思い始めました(笑) この容姿の差も確執の原因になっていたと 後でわかりました。 ホフマンは、会計士で美しい妻もおり、何不自由ない生活を しているように見えますが、また、兄として、しかっりして いるように見えますが、実は、麻薬に溺れ、父親に愛 されていなかった寂しさを抱え大人になった心の弱い人間を 上手く演じていました。 反対に、イーサンは、かわいい容姿から、父にも愛され、 みんなにかわいがれ、赤ちゃんのまま育ってしまったようで、 自分ではなにひとつ解決できなヘタレで、妻にも娘にも 愛想をつかれるダメ男ぶりを好演。 こういう役、本当にイーサンに似合うわあ(笑) 情けない男なんだけど、イーサンが演じると 母性本能刺激 ![]() ![]() 母親の死後、アンディの『父が死ねばよかったのに』の言葉に、 アンディと父親との会話に、この家の兄弟関係、家族関係が わかってきます。 バラバラだった家族をつないでいた母親の死が、家族の崩壊に 拍車をかけました。 愛する妻を失った父親は、この事件を不振に思い、相手に してくれない警察に腹をたて、独自に犯人を探して行きます。 ![]() <父親役のアルバートフィニー、やはり存在感があります> 後半は、父親の執念とも思える犯人探しと追い詰められた 兄弟の行動に緊迫感が高まります ![]() そして、衝撃のラストへ ![]() ![]() クライムサスペンスかと思いきや、家族の、兄弟の、夫婦の 崩壊劇でもあり、人間ドラマでもありました ![]() ![]() <アンディの妻役のマリサトメイ。小悪魔的でかわいい です。最近では、団塊ボーイズに出ていました> 自分の蒔いた種とは言え、自業自得とは言え、アンディの最後は ちょっとかわいそうだったかな ![]() ハンクはあの後、どうなるんだろう ![]() 父親の過去は、どうだったんだろう ![]() と見終えた後、いろいろと考えてしまいました。。。 ![]() <シドニールメット監督84歳、健在です!> 重厚な作品で、見応えがある作品だとは思いますが、 またサスペンスとしても面白いと思いますが、 後味は決していいとは言えないので、 体調が悪い時は見ないほうが無難かもσ(^◇^;) 窓口では言いにくい邦題ですが(笑)、どんな作品なんだろう と興味が惹かれたので、私は悪くない邦題だと思います。 ただ、映画の内容には、原題 「Before the Devil Knouws You're Dead/死んだのが悪魔に知られる前に」 のほうがふさわしいと思いますが^^ <脚本家ケリーアンダーソンが、アイルランドの古い 乾杯の音頭『死んだことを悪魔に知られる30分前に 天国に行けますように』からつけたタイトルだそうです 悪魔に気づかれる前に天国に行きたいなんて 生き方はしたくないですね(^^ゞ> ![]() <公開中ですが、東京では1館、恵比寿ガーデンシネマのみって 言うのは、上映館少なすぎます ![]() ![]() <パンフレット¥600 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.15 21:03:42
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