ムベを喰う
例の垣根のムベの実。 みごとに色づいた。触ってみると柔らかい。しっかりと熟したようだ(11/5撮影)。 一体中身はどうなっているんだろう? どんな味がするんだろう? 興味は尽きないが、他人のお宅の垣根の実を勝手に取るわけにはいかない。 指をくわえながら写真を撮っていると、「ムベの写真を撮ってるんですか?」と声をかけられた。 チャンス到来! 「このお宅の方ですか? いつも写真を撮らせてもらってます」 もちろん事実だが、そこは思い入れたっぷりに話しかける。 さりげなく花の時期から見ていたことなどもアピール。 すると「なんなら持って行きますか」 待ちに待ったこのお言葉! 「じつはどんな味がするのか興味があったんです」 というと、その場でよく熟した実をいくつか切り取っていただいた。 ありがとうございました。 ついにムベの実を手に入れることができた! 持ち帰ってさっそく調理(切るだけだが)。 いただいた実は4つ(1枚目)。 さっそく縦切りと横切りに(2枚目)。キウイに似た感じだが、種が黒くて大きいかな。 まずは味見に一口。 皮までかじってしまった(3枚目)。 果肉はやわらかいというよりもどろどろの寒天ゼリー状。 種が固くて大きいので、口の中で種をより分けながら果肉の汁をすする。 味は、よく熟した柿のような上品な甘さがあり、酸味はまったくない。 ただし、とにかく種が多いので、昔の種の多いブドウの実をすするという感じに近い。 あと5枚 こちらが半身を食べ終えた皮と種(4枚目)。 とにかく、果肉よりも種の方が多いくらいだ。 半切りにして皮をつまめばこのように果肉がボロリと取れてくる(5枚目)。 もう昼休みも終わりに近いので、切ってしまった2個は食べてしまわねば。 このかたまりを一口でほおばるが、種の多さに口の中で果肉をしぼり取ることができない。 これは無謀な食べ方だったか? ともかく切ってしまった2個は完食。 残りはもう少し落ち着いて食べることにしよう。