競馬騎手修行ブログ 藤井勘一郎 海外ベース日本人ジョッキー

僕の思い入れのある馬が、先週のレースで骨折してしまいました。





この馬は新馬戦を勝ってから、なかなか結果が出なくて僕のところにやってきました。

初めてコンビを組んだ時は馬のリズムに集中して内枠から好位を我慢して楽勝。

その後のカップレースでは直線先頭に立つもラストの20mで交わされての3着。

今回は調教から乗せてもらっていて、普段はそこまで自信を持つことは自分ながら珍しいですが、この動きだと絶対に勝てると確信していました。

道中もスローペースながら折り合ってくれて、直線で相手だと思っていた馬の後ろに位置した時はもらったと思いました。
でも、直線半ば何かおかしいと違和感を感じました。

ゴールを過ぎて、なんとか無事でいてくれとすぐに馬を止めて下馬をしましたが足を引きずっていました。

騎手の仕事をしていて人馬の事故はつきもの。
競馬の間は、他のレースにも集中するため、意識して感情を入れないようにしています。

でも、こうして厩舎に顔を出してポップンヒーローをみた時はとても申し訳ないという気持ちでいっぱいです。


何とか命だけでもとりとめて欲しい。