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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2015.11.11
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 京王井の頭線「下北沢」駅北口を出ると、狭い道が直角に折れている角地である。駅前広場のないことに奇妙な違和感があるけれど、これは古い国鉄時代の駅のイメージに過ぎない。東北本線の田舎の駅を見ながら育った人間には、都会の私鉄駅の雰囲気は何回見ても珍しいのだ。

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Photo A1 「しもきた駅前通り」へ。(2015/11/11 12:13)

 ザックからカメラを出し、ガーミンのGPSのスィッチを入れている間、たすきを斜めに掛けた数人のグループが「家庭を大事にしましょう」などという当たり前のことをさも重要そうに呼びかけている声を背に聞いていた。「家庭を大事にしましょう。◇◇を大事にしましょう。そして、▼▼を大事にしましょう」などという「大事」の連鎖の胡散臭さを背に「しもきた駅前通り」に入って行く。

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Photo A2(左) 「しもきた駅前通り」。(2015/11/11 12:14)
Photo A3(右) 「しもきたおちゃめ通り」。(2015/11/11 12:15)

 「下北沢駅前商店会」という立派なプレートのある駅前通りは狭いが賑やかな通りだ。左に折れると少し静かな雰囲気になる。じつは、通りの名前は自宅に帰ってからネットで調べたのだが、この道は「しもきたおちゃめ通り」というのである。
 歩いていてこの通り名を見かけない。うっかりして見落とすこともとても多くて困るのだが、それでも街歩きを始めてから通りの名前を気にするようになった。細く狭い道にも名前が付いていたらいいと思うのだが、まったくそんなことはない。
 ヨーロッパの古い都市には路地にまで名前が付いていて標識もたいていは完備しているが、何百年も同じ建物が並んでいるから可能なことで、あっという間に変容を遂げる日本の街では難しいだろう。

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Photo A4(左) 「しもきた百花通り」。(2015/11/11 12:16)
Photo A5(右) 坂を下る。(2015/11/11 12:18)

 「しもきたおちゃめ通り」を右に曲ると、「しもきた百花通り」である。そういえば、下北沢という地名で喚起されるイメージは、私にとってはなにかしら文化的な街ということだが、ネットや雑誌でそんな風に思っていた。もう少し大げさに言えば、サブカルチャー、時としてカウンターカルチャーの街のようなイメージである。
 賑わう駅前通りには小洒落た店構えもあったが、全体としては普通に駅前の商店街の印象である。文化というのは、見た目には見えにくいだろうし、エリアが違うのかもしれない。駅の南を歩いてみないことにはなんとも言えないが、いずれにしても、私の街歩きは街の探索ではなく、通り抜けて「歩くこと」に重点があるので、肝心なスポットをはずすことが圧倒的に多いのである。 所々に店のあるこの道のどこまでが百花通りなのか判然としないが、道の先は下り坂になっていて、斜めに道が交差する変則的な十字路になっている。

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Photo B1(左) 「下北沢一番街」。(2015/11/11 12:19)
Photo B2(右) 子どもの絵がフラッグに。(2015/1/29 12:20)

 坂を下ると交差する道の左手に「一番街」のアーチ(鳥居かと思った)がある。街灯にフラッグが吊り下げられているが、どうも広告とは違う。黒シバの絵に「渡邊ウメ」と大書してあり、下に小さく「渡邊匠」とある。どう見ても匠くんが愛犬ウメちゃんを描いた絵である。
 商店街を歩いているとアナウンスが聞こえてきて、小学生が描いた絵をプリントして掲げているとのことだった。同じ広告フラッグが並んでいる光景よりはるかに良い。なによりペットの絵が多いのが良い、などと一つ一つ眺めているうちに一番街は終わってしまった。

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Photo C1(左) 「北沢かしのき公園」横を。(2015/11/11 12:25)
Photo C2(右) ホトトギスと小菊。(2015/11/11 12:28)

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Photo C3 「くすのき広場公園」前を。(2015/11/11 12:29)

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Photo C4(左) 続く住宅地。(2015/11/11 12:31)
Photo C5(右) クランク状の道。(2015/11/11 12:34)

 一番街を出て、右、右とまがって住宅街を抜けて東に向かう。地図の中に南東から北西にうねりながら湾曲する道を見つけたのでそこに向かうのである。静かな住宅地の道で、所々の角地に小さな公園がある。たいていは三角広場だとかちびっこ広場だとか呼ばれていそうなのに、ここではきちんと公園名が表示されている。「北沢かしのき公園」の横で西に曲り、「くすのき広場公園」前の変則十字路を抜けた。

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Photo D1(左) 遊歩道らしき道。(2015/11/11 12:35)
Photo D2(右) 住宅地内へ。(2015/11/11 12:38)

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Photo D3(左) 車も通る道へ。(2015/11/11 12:40)
Photo D4(右) アメリカハナミズキ。(2015/11/11 12:42)

 地図で見つけた道は、住宅裏の遊歩道のような道で、途中から両側とも住宅になったがどの家も玄関は反対側にあるようで、右も左も家の裏側に挟まれた小道なのだった。この道の左右に並んで走る道があって、右の家並みは東向きの玄関、左の家並みは西向きの玄関ということらしい。
 途中で道は合流して、玄関前を通る普通の住宅地の道になった。1軒の家の塀からアメリカハナミズキの紅葉が枝を差し出している。たった1本の小さな紅葉樹が住宅地の中で目を惹いている。

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Photo E1(上) 「育成幼稚園」脇の道。(2015/11/11 12:43)
Photo E2(下) 左の坂道へ。(2015/11/11 12:45)

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Photo E3 井の頭通りに出る。(2015/11/11 12:47)

 同じような道が続いてそのまま井の頭通りに出るようなので、途中で左の道にはいると幼稚園がある。幼稚園の横を右に折れ、そのまま進むと元の道に戻るので、さらに左に曲るとやや広い道に出る。右に井の頭通りとの交差点が見えている道だ。

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Photo F 井の頭通りの歩道。(2015/11/11 12:50)

 井の頭通りに出て、北沢中学校前の歩道を東に歩く。その歩道で、なぜか「荒れている」という印象を受けた。別にどこも荒れているわけでもないが、歩道に散らばる木の葉のせいらしい。
 この季節の落葉は当たり前だが、歩道の両脇の草や木の葉はまだ緑なのに、落葉が散らばっているのだ。緑の木々に落葉というアンバランスが、落葉をゴミのように感じてしまったらしい。

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Photo G1(上) 北沢中学校横の道。(2015/11/11 12:51)
Photo G2(下) 北への道。(2015/11/11 12:54)

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Photo G3(上) 右の細道へ。(2015/11/11 12:51)
Photo G4(下) 北沢五丁目商店街。(2015/11/11 12:54)

 北沢中を過ぎて、学校横の道に入る。次に目指すのは玉川上水である。玉川上水といえば、私には太宰治しか浮かばないが、入水したのはここよりずっと西、三鷹の方である。
 住宅地の中を三回ほど右左折を繰り返して突き当たった丁字路正面の家屋に「北沢五丁目商店街振興組合事務所」なる看板が掲げられている。見渡せば、賑わいは少ないけれどもたしかに商店街の佇まいである。
 商店街を少し行くと、蕎麦屋があった。もう午後1時なので、この店で昼食とした。

 この商店街までは北沢の地番で、ここを出れば笹塚となる

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街歩きMap。ANは写真撮影ポイント。
地図のベースは、「プロアトラスSV7」。


【続く】

 

        

読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)






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Last updated  2015.11.16 15:47:04
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