【1】『終末のフール』
『終末のフール』 伊坂幸太郎・著 <143>地球に小惑星が激突するまであと8年と発表されてから5年。残り時間はあと3年。最初のころは街で暴動が起き、略奪、殺人も横行して世界はあれてしまった。小康状態を保つ「のこり3年」。それぞれの人生、それぞれの生き方。 どうせ他にすることもなのだからと八百屋を続けている者や、 これが生き甲斐だからと漁をやめない者もいた。 そういう意味では、少なくともこの国では、 今は平和な状態なのかもしれない、と思う。 たとえば、自分のことしか考えていなかった政治家はそろって辞めてしまい、 残っているのは、使命感を持った少数の政治家だけになった。おーー!すごいです。「利益や金銭以外の目的で人々が活動している」ってすごいねぇ。 「富士夫くんは優柔不断だけど、でも実は、 どっちを選択すべきは本当は知っているんだ」これは優柔不断な旦那さんに奥さんがいった言葉。滅亡まであと3年。この夫婦は10年待った子どもを授かり、産むべきかどうか悩んでいる。 「やらなければいけないことを1つずつやり遂げていく。 1つやり終えたら、次のことが見えてくるから。慌てずに」そうなんだよね。でも、それはとても難しい。 「新しいことをはじめるには、3人の人に意見を聞きなさい、って。 まずは尊敬している人。次が、自分には理解できない人。 3人目は、これから新しく出会う人」これはちょっとメモっておきましょう。 「これで頭がおかしくならない奴は、もとから頭がおかしい奴なんだ」あと8年で必ず死ぬ。そうすると、みんなおかしくなっちゃうの・・・かなぁ?自殺する人がものすごく多くなる、と。 「できることをやる」という言葉がまた、甦った。 黙々と、不器用に、でも、やることをやる。はい・・そうですね。 「どっちも正解。 どうしたら子どものためになるのか一生懸命に考えて、 決めたなら、それはそれで正しいんだと思うんだよねえ、わたしは。 外から見てる人はいろんなことを言えるけどね、 考えて決めた人が一番、えらいんだから」この本にも名言満載でした。コータローばんざい(笑)!