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カテゴリ:癒し・介護
今日、とてもけなげに頑張っている女性と話していました。
その方の状況は、 今とても切羽つまっていて、 肉親の入院や、その老いた親御さんの介護、 そして仕事も立ち行かなくなり、 その女性が一人で、後始末にかけずりまわっています。 ここ数ヶ月、ずっとそばで見ていましたので、 その女性が、どんなに身を粉にして働いていたか知っています。 でも、努力は報われることなく、 誰からもねぎらわれることなく、 それでも彼女は、落ち着いた態度で笑顔を作りながら 残務をこなしています。 彼女は私に、連絡先の住所と電話番号をメモして 渡してくれました。 とても丁寧に書かれた文字でした。 こんな大変な時なのに、 時間が惜しいだろうに、 人に渡すものを丁寧に扱う彼女に、 私は思わず言いました。 「そこに座って! 私にちょっとやらせてくれる?」 そうして私は彼女の後ろにまわり、 両手で背中に、肩に、手のひらを当てていきました。 硬くこわばった背中をさすっていますと、 最初は遠慮していたのですけれど、 だんだん身をゆだねてくれていくのがわかります。 そのうち、鼻をすする音が聞こえてきて… 少しでも楽にしてあげたい。 大変な状況を、代わってあげることはできないけれど。 でも、必ず大変な時期は過ぎていくからね。 必ず嵐は過ぎていくからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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